自宅でのカラオケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:21 UTC 版)
業務用のカラオケ装置を家庭に導入することも可能であるが、本節では「家庭用」として企画された商品を説明する。 業務用カラオケのネットワークを使い安価に家庭用カラオケを提供している業者もあるが、利用規約で業務利用を禁止していることが多い。 1970年代に入ると、家庭用テープレコーダーはカセットテープでも音楽鑑賞に堪え得る音質にまで達しており、特にラジオカセットレコーダー(ラジカセ)が普及すると、これをカラオケ用の装置として使うようになった。高級なラジカセにはマイク接続端子とミキシングによる拡声器機能が付いていた。 1980年代後半には、レーザーディスクによるカラオケシステム「レーザーカラオケ」が現れ、ある程度の普及を見た。これはメディアの性質上、映像が含まれており、テレビ画面上に映像と歌詞を表示して使われた。プレーヤーは一般のものと異なり、マイク入力とそれへのエフェクト機構があった。さらに選曲ボタンが多かったりと、カラオケ使用のための操作ボタンを備えていた。 家庭用ゲーム機でもPCエンジンではCD-G、ドリームキャストやWiiでは通信カラオケによるカラオケシステムに対応している。 音源媒体については、1970年代初めごろよりラジオ番組の中でカラオケ(伴奏のみの音楽)を流す企画もあり、これを録音する聴取者も居た。また、市販のレコードにはカラオケがほとんど存在しなかったが、ミュージックテープ(音楽カセット)では、カラオケのみを収録したものが多くラインナップされた。CDでもオフヴォーカル・アルバムが発売している。 テレビの歌番組で歌手の歌に合わせて歌詞の字幕スーパーが放映されるようになって以後、楽曲によっては販売されるCD自体にカラオケが収録されるようになり、特別にカラオケ音源がなくとも自宅でカラオケができるようにもなった。 個人用カラオケ専用機器は、かつてはカセットプレイヤー一体型が主流であったが、のちに「マイク一体型カラオケ」も登場し、マイク型ハードウェアに収録済みの曲と、それに補充するロムを使用し、個人用でカラオケボックスにも負けない人気を得た。収録曲は懐メロや歌謡曲、演歌など高年齢層好みが中心のものも多く、若年層が中心のJ-POPは少なめであったが、次第に収録曲が増えた。 1995年には家庭向けの通信カラオケが登場しているが、普及の度合いはまだ少ない。また、カラオケ機能を搭載したコンピュータゲームも数多く登場した(任天堂の「大合奏!バンドブラザーズDX」「カラオケJOYSOUND Wii」など)。携帯電話やパソコンにカラオケソフトや楽曲データをダウンロードするサービスも登場した。スマートフォンの普及に伴い、専用アプリでカラオケを楽しむことができるサービスも行われている。 なお、レーザーディスクの普及に伴い風前の灯だったVHDカラオケであるが親会社のVICTORのアーティストの曲には、所謂オリジナルカラオケで歌えるものもあった。
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