羽根井町時代(1983-)
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「豊橋市図書館」の記事における「羽根井町時代(1983-)」の解説
図書館に対する需要に応えるために、1981年(昭和56年)9月には羽根井町の下水処理場跡地に新図書館が着工し、1982年(昭和57年)10月末に竣工した。11月からは17万冊の蔵書の移転作業を行い、1983年(昭和58年)2月23日に豊橋市中央図書館が開館した。開館記念式典では河野義克元国立国会図書館長が「都市づくり、文化、そして心」と題した講演を行っている。総事業費は15億6017万円。従来の条例上の組織名は「豊橋市立図書館」だったが、豊橋市中央図書館の開館を機に「豊橋市図書館」に改めている。開館と同時にコンピュータを導入しており、愛知県では初めて漢字システムを取り入れたコンピュータシステムだった。 2階展示コーナーでは開館記念展覧会として、小栗風葉・富安風生・丸山薫を題材として「豊橋近代文人展」を開催し、以後は1年に1回の頻度でシリーズ化して「郷土近代文人展」が開催された。1974年(昭和49年)からは市内に多数の市民館(公民館)を開館させて配本所としており、1983年(昭和58年)には自動車文庫サービスが廃止された。1984年に図書館計画施設研究所が刊行した『図書館建築は、いま』では、中小図書館が果たすべき奉仕を盛り込んだ理想に近づいた施設として紹介された。旧館(豊橋市民文化会館)は各市民館への配本センターと13,000冊の開架の閲覧・貸出の役割を与えられ、同年4月12日に図書館機能を再開した。 1999年(平成11年)には公式ウェブサイトを開設した。2005年(平成17年)には石巻・二川・南稜地区の市民館と中央図書館をコンピュータネットワーク化し、また中央図書館に電子情報コーナーを開設した。 豊橋出身のジャーナリストである村井弦斎が明治時代に刊行した『食道楽』に登場するレシピを豊橋調理製菓専門学校の協力で再現し、2016年(平成28年)1月には『食道楽 豊橋版』を刊行した。2006年には「豊橋と民話を語りつぐ会」が豊橋市の民話集である『片身のスズキ』を刊行しており、2016年7月には豊橋市図書館がこの民話集を再版した。同年にはfacebookアカウントを開設している。
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