紙本著色浜松図とは? わかりやすく解説

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紙本著色浜松図〈/六曲屏風〉

主名称: 紙本著色浜松図〈/六曲屏風
指定番号 1979
枝番 0
指定年月日 2000.06.27(平成12.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 一双
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文:  浜松図は上代以来やまと絵山水点景としてしばしば描かれ中世には独立した障屏画主題として広く親しまれていたが、実作品としては、わずか三点しか伝存知られていない文化庁保管本(小坂旧蔵重文)、東京国立博物館保管本(重文)と本図である。
 このうち一六世紀中ごろの作といわれる東京国立博物館本は、花鳥画的な要素併せもっており、中世よりは近世初期への親近性強めている。他方文化庁保管本はきわめて伝統的なやまと絵の範疇根ざす作風見せる。両者は共に構図定型化への志向看取されるのに対して本図対照的に迫真的実感性を重んじて豪快な図様をもっていることが注目されるまた、一見浜辺に磯慣れ羅列するにみえるが、右下から左上への対角線を軸とする、周到に計算され遠近構成をもった作品である。
 本図は厚い雲母地【きらじ】の上金銀微細な箔片を撒くのが大きな特徴であるが、雲母屏風近世以降には金箔押地にとって代わられていった遺存作は、東京国立博物館本浜松図」、金剛寺本「日月山図」(重文)、出光美術館の「四季花木図」(重文)、宮内庁本「厩馬図」など、わずかである。金箔金属的な輝きとは異なり雲母輝き柔らかく深みがある本図では、波の表現用いられ雲母艶やかな輝きと、砂浜のうすい黄土色の下からの静かな輝きが、独特の効果をあげている。
 制作年代推定は、基準となる作品がないため難しい。だが、本図のような金銀多用する技法は、東京国立博物館本にみるような金中心の技法より古様であり、一五世紀後半の作と考えられる出光美術館本の雲霞表現に近い。よって、本図成立一五世紀遡る考えられよう。
 本図には右隻の裏面に「光重筆浜松屏風」の貼紙がある。荒波の中で漁をする人物の表現優れており、やまと絵系の相当な技量をもった画家考えられるが、土佐派特定画家比定するのは困難である。
 中世のやまと絵屏風遺存作が少なく、その一典型今日伝えるものとして本図資料的な貴重さ特筆されるまた、骨太力強く気宇大き表現希有であり、指定にふさわしい優品といえよう

紙本著色浜松図〈/六曲屏風〉

主名称: 紙本著色浜松図〈/六曲屏風
指定番号 1108
枝番 00
指定年月日 1937.05.25(昭和12.05.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 一双
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文: 室町時代作品

紙本著色浜松図〈/六曲屏風〉

主名称: 紙本著色浜松図〈/六曲屏風
指定番号 1633
枝番 00
指定年月日 1969.06.20(昭和44.06.20)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 一双
時代区分 室町
年代
検索年代
解説文:  浜松図は名所絵画題としてはじまった古くから障屏画好んで描かれ絵巻物の画中にもしばしば見ることができる。代表的な遺品には本図のほか里見家本・小坂家本重文)がある。いずれも室町時代制作であるが、各々図様画趣異にしている。特に本図は単に浜松の景を画くではなくきれいに咲く草花小禽配し、さらに狩猟漁撈光景など風俗画的なおもしろさ加え、全く他に類例のない多彩な構成とっている。近世障屏画中でも類品のない意義深い作例である。室町時代末期土佐派学んだ画人の手になるものと思われる
重要文化財のほかの用語一覧
絵画:  紙本著色浄瑠璃絵  紙本著色浜松図  紙本著色浜松図  紙本著色浜松図  紙本著色浦島明神縁起  紙本著色海北友松夫妻像  紙本著色清水寺縁起



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