税所敦子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/08/29 14:11 UTC 版)
税所 敦子（さいしょ あつこ、1825年4月23日[2]〈文政8年3月6日[9]〉 - 1900年〈明治33年〉2月4日[2]）は、日本の歌人、女官。幼少時より短歌の才能に優れ、「明治の紫式部」と呼ばれた[8]。後年は宮中に勤め、明治天皇と皇后の寵愛を受けた[12]。また夫の実家での生活や宮中での貞女としての振る舞いや[12]、宮中に仕えるまでの波乱万丈な生涯でも知られている[13]。京都鴨川東錦織村[3]（後の京都府京都市上京区岡崎町[5]）出身。歌集に『御垣の下草』『御垣の下草拾遺』がある[6]。
注釈
- ^ 7歳との説もある[8]。
- ^ 食事を断って2晩3日間こもっていたとの説もある[4]。
- ^ 千種有功は敦子を侍女にしたともいわれる[14]。
- ^ a b 1845年（弘化2年）との説もある[15]。
- ^ 「仏にもまさる心を知らずして」とされることもある[23]。
- ^ 殉死は夫が死去したときとする説もある[3]。
- ^ このとき姑は存命しており、姑を伴って上京したとする説もある[9]。
- ^ a b 死因は腸カタルと心臓病との説や[35]、「風邪がもとで」との説もある[12]。
- ^ 平井 秋子（ひらいあきこ、1914年〈大正3年〉 - ）。福岡県出身、樺太庁立豊原高等女学校卒業[37]。
- ^ 古屋 照子（ふるや てるこ、1924年〈大正13年〉 - ）。宮城県仙台市出身の作家・文芸評論家。帝国女子理学専門学校卒業[47]。
出典
- ^ 『日本大百科全書』 9巻、小学館、1994年1月1日、840頁。ISBN 978-4-09-526109-6。2019年9月14日閲覧。
- ^ a b c d 朝日新聞社編 1994, p. 709
- ^ a b c d e f g h i 会田 & 原田 1960, pp. 212–215
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 塩田編 1965, pp. 428–429
- ^ a b c d e f g h i j k l 古屋 1983, pp. 243–250
- ^ a b c d 原口 1990, pp. 254–255
- ^ 『日本歴史大事典』 2巻、小学館、2000年10月20日、205頁。ISBN 978-4-09-523002-3。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 阿井 1990, pp. 84–89
- ^ a b c d e f g h i 扇子 2014, pp. 231–232
- ^ a b c d e f g h i j k 平井 2001, pp. 45–62
- ^ a b c 阿井 1988, pp. 258–260
- ^ a b c d e f g h i j 宮本 1987, pp. 110–114
- ^ 長福香菜「御歌所派歌人税所敦子 官歴の考証 (PDF) 」 『国文学攷』第210号、広島大学国語国文学会、2011年6月30日、 17-18頁、 NAID 40018940801、2022年4月23日閲覧。
- ^ a b c 佐藤 2010, pp. 42–44
- ^ a b c d 平井 2001, pp. 37–43
- ^ a b c d e f g 楠戸 1992, pp. 85–88
- ^ a b c d e f g h 平井 2001, pp. 149–155
- ^ a b 扇子 2014, pp. 232–233
- ^ a b c d 西川 1973, pp. 6–9
- ^ 柴桂子 『近世の女旅日記事典』東京堂出版、2005年9月20日、221頁。ISBN 978-4-490-10679-4。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 阿井 1990, pp. 89–95
- ^ 小堀光詮 『法華経に学ぶ人生』鈴木出版、1997年1月26日、99-100頁。ISBN 978-4-7902-1072-6。
- ^ a b c “歌人・税所敦子”. 今月の法話. 南岳山 光明寺 (2011年10月). 2019年9月14日閲覧。
- ^ a b c 木村編 1998, pp. 308–309
- ^ a b c 平井 2001, pp. 51–52
- ^ a b c d e f g h i 扇子 2014, pp. 235–236
- ^ a b c d 扇子 2014, pp. 233–234
- ^ a b c d e f g h i j k 阿井 1990, pp. 95–97
- ^ 平井 2001, pp. 155–157
- ^ a b c 平井 2001, pp. 69–75
- ^ a b c d e f 平井 2001, pp. 84–97
- ^ 平井 2001, pp. 75–77
- ^ a b c d e f 平井 2001, pp. 13–20
- ^ a b c d 平井 2001, pp. 115–116
- ^ a b c d e 佐伯 2010, pp. 132–137
- ^ 平井 2001, pp. 110–115
- ^ 平井 2001, p. 365
- ^ 長福香菜「歌人税所敦子の形成 (PDF) 」 『国文学攷』第212号、2011年12月31日、 17-18頁、 NAID 40019190646、2022年4月23日閲覧。
- ^ a b 平井 2001, pp. 77–83
- ^ a b 平井 2001, pp. 97–103
- ^ 海野哲治郎 『贈答歌の美しさ 古代から近代まで』愛育出版〈愛育新書〉、1967年2月10日、206-207頁。 NCID BA35864178。
- ^ 大辻 2015, pp. 63–66
- ^ 木内昇「税所敦子 重ねた努力 大舞台への階段」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2013年9月22日、朝刊、33面。2019年9月14日閲覧。
- ^ a b c d e 西川 1973, pp. 9–13
- ^ 大辻 2015, pp. 69–71
- ^ 平井 2001, pp. 157–163
- ^ 古屋 1983, p. 336
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