神道における神座とは? わかりやすく解説

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神道における神座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 09:59 UTC 版)

神座」の記事における「神道における神座」の解説

神道においてはその中心的施設である神社本殿最奥部設けられる場合多く神霊依り代である神体御霊代)を奉安し、神霊常住する神社最重要部分として相応装飾なされるのが一般的である。また神社原初形態としては祭祀を行う都度山麓や川や泉、森林等を神聖な地と目して神籬磐境設け或いは臨時社殿建立する等されていたが、後にそれらが常設化して本殿等の整備をみたものと考えられ同時に祭祀の度に他所から迎え存在から常設化された神殿常住して人々守護する存在へと神観念変化したものと考えられその結果神霊依り代たる神体が必要とされ、それを奉安する常設神座形成される至ったものと想像される。従って、神座何を神体とするかや本殿の建築様式等により多様な形態を採る。 神籬・磐座 社殿成立以前形態留めるもの。 御玉奈井おんたまない) 「御玉居」とも書き、「玉」は美称なので「美わしき御座所」を意味する伊勢神宮三重県)や熱田神宮愛知県)等の神明造用いられる事が多く伊勢神宮においては早くも延暦23年804年)の『皇太神宮儀式帳』にその存在窺える則ち正殿一般神社本殿に相当)内に「御床(おんゆか)」が設けられ、生絁(生絹)の帳を天井張った周囲に廻らしたりした設備があり、その「御床」は神宮御霊代納める御船代安置する台座で、それを中心に帳を張り廻らした設備御玉奈井であるという。御玉奈井構造四隅土台置いて立てその上に格天井構えて生絹張ったもので、内部御床床几腰掛け)を2脚を前後並べてその上に敷き御船代奉安して衾で覆う。 御帳台 詳細は「御帳台」を参照 平安時代寝殿造広間構えられた帳を張った台に同じ物で、流造社殿多く流造社殿寝殿造発生がほぼ同時期であることから採用されたものと考えられる内部構造又は板鋪(いたじき)を敷いた上に浜床はまゆか)、繧繝縁うんげんべり)の厚畳(あつじょう)、八重畳やえだたみ)、重ねて行き上に御霊代奉安して衾で覆い、更に錦蓋きんがい)で覆う。 御櫝(おとく) 権現造社殿に多い。宮中御厨子所食物起源持ち前面両開きの扉を付けたもの(「厨子」も参照)。内部には浜床据え、厚畳、重ね敷いた上に御霊代奉安するまた、御櫝全体を衾等で覆う。 以上の他に、天皇玉座である高御座象ったものや(滋賀県日吉大社)、昼後座ひのおまし)に象って繧繝縁の畳2帖を前後並べ敷き中央敷いた上に御霊代奉安したり(宮城県鹽竈神社)、4脚の床子しょうじの上に畳、重ねて御霊代奉安し、天井から錦蓋垂らしたり(埼玉県氷川神社)、小規模な神殿構えたり(大社造)、神輿象ったり(香取神社)、といった形態がある。

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