御玉奈井(おんたまない)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 09:59 UTC 版)
「御玉居」とも書き、「玉」は美称なので「美わしき御座所」を意味する。伊勢神宮(三重県)や熱田神宮(愛知県)等の神明造に用いられる事が多く、伊勢神宮においては早くも延暦23年(804年)の『皇太神宮儀式帳』にその存在が窺える。則ち正殿(一般神社の本殿に相当)内に「御床(おんゆか)」が設けられ、生絁(生絹)の帳を天井に張ったり周囲に廻らしたりした設備があり、その「御床」は神宮の御霊代を納める御船代を安置する台座で、それを中心に帳を張り廻らした設備が御玉奈井であるという。御玉奈井の構造は四隅に土台を置いて柱を立てその上に格天井を構えて生絹を張ったもので、内部の御床は床几(腰掛け)を2脚を前後に並べてその上に茵を敷き、御船代を奉安して衾で覆う。
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