神・王とは? わかりやすく解説

しんのう 【神王】

ジンノウとも。仏教守護する神。四天王のように甲を着け忿怒像。仏像天部毘沙門天大黒天などの類)の中でこの形のを神王形と呼ぶ。

神王

読み方
神王しんおう

神王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 17:35 UTC 版)

神王
時代 奈良時代 - 平安時代初期
生誕 天平9年(737年[1]
薨去 延暦25年4月24日806年5月15日
別名 吉野大臣
官位 従二位右大臣
正二位
父母 父:榎井王
兄弟 神王、榎本王
美弩摩内親王
舩木王、浄庭女王
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神王(みわおう)は、奈良時代から平安時代初期にかけての皇族二品志貴皇子榎井王の子。官位従二位右大臣正二位吉野大臣と号した[2]

桓武天皇の近親として右大臣に昇り、桓武朝後半の治世を支えた。

経歴

称徳朝天平神護3年(767年無位から従五位下直叙される。

宝亀元年(770年伯父にあたる光仁天皇即位すると、二世王待遇となり従五位下から一挙に四階昇進して従四位下に昇叙される。翌宝亀2年(771年左大舎人頭、宝亀8年(777年大蔵卿を経て、宝亀11年(780年正四位下参議に叙任し公卿に列す。また、この間に美作守下総守と地方官も兼任している。

桓武朝に入ると、議政官として大蔵卿のち弾正尹を兼ねる。延暦年間後半には高官に昇り、延暦12年(793年従三位、延暦14年(795年中納言、延暦15年(796年大納言、延暦17年(798年)従二位・右大臣に至る。延暦16年(797年)の大納言・紀古佐美薨去により太政官の首班を占め、同じく桓武天皇従兄弟である大納言・壱志濃王とともに、天皇の近親として桓武朝後半の治世を支えた。またこの間、延暦16年(797年)に施行された『刪定令格』の編集にもあたっている。

延暦24年(805年)11月に壱志濃王が薨去、翌延暦25年(806年)3月に桓武天皇の崩御、神王自身も従兄弟の後を追うように、同年4月24日に薨去享年70。最終官位は右大臣従二位。即日正二位位階が追贈された。

人物

礼儀正しく慎み深い性格で、飾ることがなく、物事にも執着せずあっさりしていた。顕官に昇ったが、よく終わりを全うした[3]

官歴

注のないものは『六国史』に基づく。

系譜

脚注

  1. ^ 日本後紀』(延暦25年(806年)4月24日条)の薨伝に記載された年齢(70歳)に基づく逆算。『公卿補任』では生年を天平15年(743年)とする。
  2. ^ a b c d 『公卿補任』
  3. ^ a b 日本後紀』延暦25年(806年)4月24日条
  4. ^ 公卿補任』では神護景雲3年(770年)1月
  5. ^ 『公卿補任』では14日
  6. ^ ユリウス暦では延暦9年(790年)1月18日
  7. ^ ユリウス暦では大同2年(807年)1月18日
  8. ^ 続日本紀』による。『本朝皇胤紹運録』では弥奴麿内親王とする。
  9. ^ 宝賀[1986: 121]

参考文献


神王(しんおう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/24 00:33 UTC 版)

ヴァジアルサーガ 〜愚民化戦略〜」の記事における「神王(しんおう)」の解説

愚民化政策に於いて世界人類を代表し各々神国(しんごく)を支配する存在永遠統治を行うため遺伝子操作により不老不死となり民からは「神」とも呼ばれるが、もはやヒトとは別種生物学上はヒト科異種)の生物化しており、ヒトとの生殖遺伝子受け渡し不可能であり、本能よりも専ら長期的視野立った理性的統治要求される当初38名の神王が居たが、現在は神暦290年代に神王化した聖帝コリュウ」を加えた39名がそれぞれの神国治めている。

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