弾正尹とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 弾正尹の意味・解説 

弾正尹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 02:36 UTC 版)

弾正尹(だんじょうのかみ/だんじょういん)は、律令制度における弾正台 長官 かみである。従三位相当。職務として、非違の糾弾、弾劾を司る。二官八省から独立して監察を行う。太政大臣を除くすべての役人の不正を摘発するのが主な任務である。唐名は御史大夫

平安時代9世紀初頭に令外官検非違使が設置された後は、皇族に与えられる名誉職のようになり、実権はあまりなかった。

しかも、長元3年(1030年)に薨去した清仁親王以降の皇族の任官はなく、12世紀13世紀には公卿からの任官も無い状態であった。正安4年(1302年)に村上源氏土御門雅房が任じられて復活するが同年に死去、皇族では元応元年(1319年)に忠房親王が任命されている[1]

しかし1879年明治12年)、太政官制のなかで官庁としての弾正台が復活すると、長官である弾正尹には九条道孝が就任した。

脚注

  1. ^ 松薗斉『王朝時代の実像15 中世の王家と宮家』(臨川書店、2023年) ISBN 978-4-653-04715-5 P141・144-145.

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「弾正尹」の関連用語

弾正尹のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



弾正尹のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの弾正尹 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS