白亜紀型キングギドラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 00:04 UTC 版)
「キングギドラ」の記事における「白亜紀型キングギドラ」の解説
1億3千万年前の中生代白亜紀の地球に襲来し、当時の生態系の頂点に立つ恐竜を絶滅寸前に追いやった。現代型に比べるとまだ若くて小柄、首、胴体、足も現代型に比べると細くて華奢で、体重も現代型の半分ほどである。当時は走行が可能だったようで、飛ぶときにはアホウドリのように助走をつける。また、現代型とは角の生え方や、顔付き、身体の凹凸の模様などが違っており、翼の付け根の形も現代型と比べて細い形になっている。使用する技は成長後のキングギドラが使う引力光線と違い、火炎弾である。また、当時はまだ翼から光線の発射やバリヤーの展開ができないうえ、誘導テレポートや子供たちを取り込んだドームを形成する能力なども備えておらず、恐竜を直で丸かじりにする。 恐竜を食べようとしたときに現代からタイムスリップしてきたレインボーモスラに襲撃されて右側の尾を切断されるが、幼態とはいえ噛み付きや至近距離からの火球弾といった容赦のない攻撃でレインボーモスラを苦戦させ、一時は行動不能にまで追い込む。しかし、現代側で洗脳が解かれたロラのアシストを受けたモスラの鱗粉攻撃で大ダメージを受け、そのままモスラに運ばれて相討ちに近いかたちで火山に葬られて絶命、同時に現代側のキングギドラも消滅する。その後、先述の切断された尾の一部から再生し、成体の現代型キングギドラとなって現代に復活する。 デザインは酉澤安施。恐竜時代に出現することから、鱗や獣脚などに恐竜の要素を取り入れている。また、先端だけが分かれた尾や、手から変化したという想定で描かれた翼の根本に残る指のディテールなどで未成熟さを表現している。体色も金色になりきらない銅色としている。原典のキングギドラが当初は全身が金色でなかったため、3色に翼が塗り分けられたものも存在する。現代型をデザインした西川は、白亜紀型のデザインは西洋的で生物感のある酉澤のカラーが出たものと評している。 スーツは現代型とは別造形で、造形はレプリカが担当。現代型と同様、メインスーツと2/3モデル、頭部ギニョール2本が制作された。左右の首は、ピアノ線による操演とスーツアクターが腕を入れて動かす方法が採用された。スーツの造型にあたっては軽量化が強く意識されており、アクターが入ったまま走って飛び上がるといったアクションも可能となっている。スタッフの間では「ヤングギドラ」とも呼ばれていた。 火口に落下するシーンは、櫓の上にオープンセットを組んで撮影された。 脚本では落ちた首が生き延びるという展開であったが、残虐性を考慮して映像では尾に改められた。
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