環境改善運動以降
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2002年(平成14年)、環境悪化に苦慮する地域住民によって「風俗拡大防止協議会」が結成され、2003年(平成15年)11月には、行政・警察・大学等と連携しながら、安全・安心のまちづくりを推進するために「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」として発足。2004年(平成19年)7月、売春防止法の罰則強化、不法滞在者の取締り強化要望書を中区から国へ提出。2009年(平成21年)の「横浜開港150周年」に向けて街のイメージアップを図るため、2005年(平成16年)1月11日より、「バイバイ作戦」と名づけられた警察による集中的な摘発がはじまった。機動隊の大型車両で突然乗り付けた多数の警察官が地区内へ突入し、風俗嬢らが叫び声を上げる中、大規模摘発が行なわれた。同年4月、県警は近くの町内会館や京急高架下に「歓楽街総合対策現地指揮本部」設置して監視を続けた。この結果同年8月までに全店が閉店した。 2006年(平成18年)、文化芸術振興拠点の運営団体に選定されたBankART1929が、6月30日に同施設に「BankART桜荘」をオープン(2010年4月活動終了)。アーティストが創造、発表、滞在する「創造界隈」を形成する事業の一環としてスタート。アーティストや地域住民らが拠点に常駐し芸術活動を行うことで、違法な小規模飲食店等がひしめいていた同地域の健全化の先駆けとなった。 飲食店家屋の取り壊しや新築マンションの建設工事が相次ぐ一方、2007年中頃から、ちょんの間を改装の上店舗として利用した、若者向けのバーやカフェ等通常の業態の飲食店が開店し始めた。 2008年(平成20年)京浜急行電鉄と横浜市の協力により高架下に文化芸術スタジオが建設され、アートを生かした新しいまちづくりを目指し、地域住民、行政、警察、企業、大学、美術関係者が集まった実行委員会によって「黄金町バザール2008」が開催された。その後、継続的かつ総合的にまちづくりを推進するために「特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター」が2009年4月に設立。黄金町エリアマネジメントセンターでは、黄金町バザールを毎年開催している他、毎月第2日曜日にはオープンスタジオというイベントを通じて、日常的なにぎわいの創出と地域・アーティストの交流の促進を図っている。また、安心・安全なまちづくり活動を先導する協議会が行う活動の企画・運営を支援するとともに、協議会の各部会が実施する様々な取組みにおいて、警察立ち会いの下、協働を図り安全・安心なまちづくり活動に取り組んでいる。
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