特命捜査班「江戸の牙」
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設立の経緯 本所方与力、剣精四郎が幕閣中枢に位置する重要人物、大番頭(おおばんがしら)・朝比奈軍兵衛の依頼を受け、非公式の捜査機関として設立した。 活動だけでなく存在自体も極秘扱いとされ、その存在を知る者は、剣を含めた構成員と設立者の軍兵衛のみである。 設立目的 江戸市中あるいは日本全国を騒がす悪人を、合法・非合法を問わない捜査活動により摘発し、これを一人残らず抹殺することで、日本国の治安を陰ながら維持する。 構成人員 結成当時、本所方に所属もしくはそれに準ずる立場にあった者全員(剣、伝十郎、半兵衛、兵助、紫乃の計5名)。 役割は探索や直接悪人を斬り捨てるなどメインは剣、伝十郎、半兵衛、兵助の4人、サポートは紫乃。 第1話で軍兵衛に本所方へ送り込まれた見習い同心の3人は、本所方所属ではあっても「江戸の牙」の存在自体を知らされておらず、構成員でもない。 活動拠点 表側での拠点である本所方屯所をそのまま使用。 任務遂行に対する報酬など 第1話にて、剣が他の面々を「江戸の牙」に勧誘する際、その任務について「命の保証はねえ。金も出ねえ」と述べている。 この言葉を額面どおり解釈すれば、彼らは「江戸の牙」の活動に際して、特別な手当て・待遇などの具体的な報酬を何一つ受けていない、と言うことになる。 活動資金の調達方法 前項に挙げた剣の台詞から、報酬のみならず捜査費用さえも特別に支給はされていないようで、劇中でもその辺りに関する説明・描写などは一切出てこない。 捜査対象の選定 軍兵衛から剣に指令が来ることはほとんどなく、剣が自分の得た情報を元に決定している。 表向きの顔である本所方のそれと重なることもあるが、捜査を秘密裏に行う必要がなく、且つ以下の条件のいずれかもしくは双方に当てはまる場合は、「江戸の牙」でなく本所方として、見習い達と共に公然と捜査に当たる。 捜査に本所方としての権力が不可欠である 構成員のみでは事態を処理し切れない 一般社会での認知度 数回を除き、構成員以外(瓦版売りを含む)の口から「江戸の牙」と言う単語は出てこない。 解散の経緯 最終話(第26話)において、若年寄・岩倉は、政敵である軍兵衛を排除せんがため、剣達本所方の面々を、「江戸を騒がす無法者集団『江戸の牙』」に仕立て上げた上で捕縛・抹殺し、その責を取らせ彼を失脚させようと画策した。 (ただし岩倉は、彼らが本当に「江戸の牙」であることを知っていたわけではなく、単にその名とイメージを利用しただけに過ぎなかった) いち早くこれを察知した軍兵衛は、対抗策としてまず手始めに、栄転と言う形で見習同心のさぶとげんを本所方から離脱させ、彼らの身の安全を図った。 次段階として、剣達「江戸の牙」の面々を本所方から解雇し、「江戸の牙」の存在自体を闇に葬る手筈だったのだが、一歩間に合わず、岩倉の手によって彼らは紫乃を除いて全員捕縛されてしまう。また、軍兵衛と雪も板倉の手により屋敷を包囲され、蟄居させられてしまう。 剣達や軍兵衛親子が脱出した後、岩倉が用意した偽の「江戸の牙」が暗殺・辻斬りなどの凶行を重ね、それが瓦版で世間に報道されたため、「義賊」扱いだった「江戸の牙」の評判は完全に地に堕ちた。 軍兵衛と合流した剣達は偽の「江戸の牙」、及びその黒幕である岩倉一味を葬り去り、「江戸の牙」と云う組織の幕引きをすることが、自分達の最後の仕事と任じた。 紫乃と雪が朝比奈家の菩提寺に向かい、安全を確保する中、軍兵衛を加えた5人の「江戸の牙」は岩倉邸を襲撃、岩倉以下一味を完全に抹殺して目的を達成した。 岩倉邸を去って後、彼らがどうなったかは映像では語られていない。
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