漫画『ゲッターロボ號』 『真ゲッターロボ』
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「真ゲッターロボ」の記事における「漫画『ゲッターロボ號』 『真ゲッターロボ』」の解説
本作における設定は、ゲッター線の力を最大限に引き出すことを目的とした機体として早乙女博士が開発したゲッターロボ。系統的にはゲッターロボGの後継機で、3代目に当たる。 その能力はゲッターロボGですらも軽く凌駕するが、宇宙から降り注ぐゲッター線だけでは100%の性能を引き出すのに必要なエネルギーを充填するのに3年かかるため、ゲッタードラゴンをエネルギー増幅炉として使用しなければならなかったが、それでも50%までしか充填できなかった。漫画『ゲッターロボ號』では物語後半に真ゲッターロボが登場し、物語を完結させる。 なお、作品としては漫画『ゲッターロボ號』の方が先に発表されているが、作品内の時系列では後の話であり、號において真ゲッターロボが登場するシーンは、近年の単行本では多少修正されている。また、初登場時はゲッター線を使用していないゲッターロボ號と対比させて「本当のゲッターロボ」と呼ばれており、一文字號が隼人の命を受けて竜馬を呼び戻しに行った際には「新ゲッター」と呼んでいたが、後に真ゲッターロボが正式名称となり、號のセリフもゲッターロボサーガでは「真ゲッター」に修正されている。 漫画『ゲッターロボ號』で登場した際は、真ゲッター1の上半身から真ゲッター2の上半身をモーフィングによる変形をしていたが、漫画『真ゲッターロボ』ではそれまでのゲッターロボと同様に3機のゲットマシンが合体するシステムであったことが明かされた(作中の時間軸で15年近くの差があるので、その間に進化した)。武装はゲッターロボ・ゲッターロボGと同様にゲッタートマホーク、ゲッタービームを装備。またパイロットの意思が非常に強いものであれば広範囲を消滅させるゲッター線の光球ストナーサンシャインを放つことも可能。飛行速度は亜光速-超光速まで加速する。また、作中でゲッタートマホークはゲッター1のトマホークの柄を伸ばしたような、片刃で先がイボつきのタイプだったが、途中から両刃で柄が長く先が槍状のタイプへと形状が変わった。 なお、『ゲッターロボ號』で初登場した際はゲッターウイングの形状がゲッター1同様にマント型だったが、途中でコウモリの翼のような形状に変わっている。 ゲッター線による攻撃は単純に相手を消滅させているのではなく、宇宙を創造している根源であるゲッターエネルギーとして一つになって取り込んでいることがゲッター自身によって語られている。本編中では天国や地獄の概念とされる世界も含む全次元、全時空間全てが内包されている世界で、その全てを支配するゲッターは「全にして個、個にして全」という真理を顕在化した存在であるため、生と死を含めた様々な事象の循環した世界の機構としての存在意義を示している。 そのため、精神のみゲッターと同一化したものや、直接的に肉体全てが吸収されたもの、生物の概念で言えば死亡したものなどが存在したが、竜馬や號のように真ゲッターに搭乗し、真理に辿り着いたものはあらゆる存在とのコンタクトも可能になっていた。また真ゲッターロボと同化途中の剴との対話から、これから起こり得る事象なども全て知覚することが可能になるという。 これらの事象は全て真ゲッターロボと関連して発生しており、ゲッターロボやゲッターロボGなどには起こらなかったが、ゲッターエネルギーそのものは同一のものであるため、帝王ゴールやブライ大帝などシリーズ初期に死亡した人物が、死後ゲッターと一つになったことが明らかになっていた。なお、この設定は漫画版でのみである。
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