海外における日本のAV女優人気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:05 UTC 版)
「AV女優」の記事における「海外における日本のAV女優人気」の解説
2014年、タイの専門学校向けに作成された数学の教科書の表紙に教師姿の日本のAV女優の写真が掲載されていたことが分かり、タイで教科書の回収騒ぎがあった。眼鏡を掛けたスーツ姿の女性が出席簿のようなものを見ている写真であるが、インターネットに出回っている動画や写真の中から表紙に適したものを選び、無断で使用してしまったのが原因だった。タイの日刊紙『カーウ・ソット』によれば、バンコクの職業教育委員会事務局は、日本のAV女優を表紙に使用した教科書「基本的な数学」のリコールを命じた。今回の騒動はインターネット上で話題になり、タイ当局が事実関係を確認した。教科書は10校に計2000部が配布済みだったが、専門学校生の手には渡っていないという。 今回の騒動はタイの複数のネチズンから指摘されて発覚したが、タイにも日本のAVマニアがおり、「イープゥン(日本)のAV女優じゃないか?」という指摘がインターネットに書き込まれ、こういうのが三度の飯より好きなネチズンたちは一斉に調査に取り掛かり、2014年4月にDMMから配信されたAV作品「まな」に出演している女優であることを割り出し、この情報は瞬く間に拡散して「祭」状態となった。日本のAVが東南アジアで大人気なことは良く知られているがタイも例外ではく、『カーウ・ソット』も「日本のAV業界は若いタイ人男性の間で非常に人気です」と報道しており、タイでは日本のAV女優は日本では想像できないほど有名で、タイ人女性の間でも名前が知られているほどである。日本のAV女優がタイのイベントに招待されたり、映画などに出演したりすると大きな話題になり、2012年3月にはタイ政界の実力者がソンクラーンの「水かけ祭り」で開催するパーティーに恵比寿マスカッツを招くと表明し、タイ各紙が大きく報じており、同グループは東南アジアでの人気は絶大だった。 蒼井そらは、2010年4月11日にTwitterのアカウントを開設したが、そのニュースはTwitterが禁止されている中国でも拡散し、大勢の中国人はVPNを使用して、グレート・ファイアウォールを突破してフォローし、アカウントが開設された日の夜は「蒼井そらナイト」と呼ばれている。7カ月後、蒼井そらはウェイボーーのアカウントを開設し、現在までに1800万人以上のフォロワーを獲得しており、これはテイラー・スウィフトやデビッド・ベッカムより多い。2018年の元日に蒼井そらはSNSに結婚指輪をつけた写真を投稿したが、中国のウェイボーへの投稿には48時間以内に17万件以上のコメントが寄せられ、83万件以上の「いいね」がつけられた。 2013年に蒼井そらによる書が60万元(約1035万円)で売れた。 2012年の中国における反日活動時に、中国のインターネット上で「釣魚島は中国に帰属するが、蒼井そらは世界に帰属する」という言い回しが流行った。 香港中文大学教授の呉偉明は、「中国での知名度を上げる良いタイミングを蒼井そらは捉えた」「彼女が自分の国で人気が出た時期は、ちょうど中国が性を含めたあらゆる面において外の世界とつながるようになった時期と重なっている」として、中国における蒼井そら人気は、グローバル化時代に自分をどう定義するかは、国籍だけでなくどのメディアのコンテンツを消費しているかで形作られており、「蒼井そらを好きな人々は、出身国に関わりなく同じグループに属していると感じる」と述べている。 香港中文大学准教授のカトリーン・ジェイコブスは、「中国と日本の文化には、性的快感に対する『偏狭な父権的態度』という共通点がある。おそらくこれが、中国人男性が日本のポルノを好む理由だ。無邪気で純粋といった女性像は、欧米のポルノにはあまり見られない」と考察している。 AV女優のアジア進出も参照。
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