江滬-III型 / 053H2型とは? わかりやすく解説

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江滬-III型 / 053H2型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 06:23 UTC 版)

江滬型フリゲート」の記事における「江滬-III型 / 053H2型」の解説

中国海軍は、053H型を強化して053H1型を開発したものの、なおも性能面問題があった。このことから、053H1型の建造担当していた滬東造船廠は、さらに設計抜本的に見直した強化型の建造提案し中国海軍はこれに同意した。これを受けて、053H1型の最後の2隻は、根本から設計変更した053H2型として建造されることとなり、またさらに1隻が建造され合計で3隻が1986年から1990年にかけて就役した。西側では、当初、053H1型から設計変更した最初の2隻を江滬-III型新規に建造された1隻を江滬-IV型として種別したが、後に一括して江滬-III型として改称された。 053H2型では、053K型以来平甲板船型から中央船楼型に変更されており、艦容大きく変化し、また艦内容積増大した。これ以外にも、西側設計理念導入して改設計により、居住性大きく向上した。さらに、中国フリゲートとしては初めNBC防御導入され空調設備集中制御式の強制通気となっている。 戦闘システム大幅に刷新された。戦闘指揮所CIC)が設置され、ここにはイギリス製のCTC-1629戦術情報処理装置(あるいはその中国版であるZKJ-3)が設置された。しかし、これは戦術データ・リンク欠き、また性能面にも問題があったと言われている。対艦ミサイル新型YJ-8変更され性能的に大きく進歩したほか、より軽量であることから、搭載数は8発に増え洋上での再装填も可能となった。さらに、中国海軍フリゲートとしては初めて、本格的なECM装備搭載したことで、電子戦能力大幅に向上している。本級の電子戦装置は、ニュートン・ベータ・システムの改良型とされている。これは、イタリアのエレトロニカ社のニュートン・シリーズの小型艦250~1,000トン)向けバージョンであり、1985年に第723研究所揚州船用電子儀器研究所)により、981型(HZ-100、輸出名はNRJ5)として山寨化された。ELT-211電波探知装置、ELT-318電波妨害装置ノイズ・ジャミング用)、ELT-521電波妨害装置欺瞞用)によって構成されている。 このように数々新機軸導入してはいるが、対艦ミサイル発射筒の配置問題があり、発射時に高温発射炎が艦の後半分を覆ってしまう、また艦内容積増大に対して船体形状改めなかったために安定性にも問題があるなど、その運用実績は必ずしも良好とはいえなかった。このため、053H2型の建造は3隻で打ち切られ、完全な新規設計による大型の053H2G型の開発に移ることとなった。 053H2型艦番号艦名就役退役備考535 黄石(Huangshi) 1986年12月14日 2013年4月27日 2013年バングラデシュ売却されBNSAli Haider」(F17)と命名された 536 蕪湖(Wuhu) 1987年12月29日 2013年バングラデシュ売却されBNSAbu Bakar」(F15)命名された 537 滄州(Cangzhou) 1990年11月17日 2019年8月5日 旧名舟山」(Zhoushan)2006年7月31日に現艦名にと改称

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