江滬-II型 / 053H1型
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「江滬型フリゲート」の記事における「江滬-II型 / 053H1型」の解説
053H型の反省から、性能強化型の053H1型が開発され、1982年から1988年にかけて9隻が配備された。これは、053H型をベースにして、砲熕兵装を053K型と同様の新型とするとともに電子装備を強化し、対艦ミサイルも改良型に変更したものである。また、南沙諸島情勢の緊迫化を受けて、南シナ海への配備も念頭において空調能力も強化されている。なお、西側諸国は当初、053H型と053H1型を同一のものと誤認し、一括して江滬-I型のNATOコードネームを付与していた。 主砲は79式56口径100mm連装砲(PJ-33)に変更され、また、343型(Wasp Head)射撃指揮装置の導入によって、射撃精度は格段に向上した。ただし、この装備は初期建造艦には間に合わず、後期建造艦より装備されたほか、初期建造艦でも順次換装された。 このような改良を受けたにもかかわらず、053H1型は、性能的にはなお不足であった。このことから、根本的に改設計された053H2型が開発され、053H1型の11番艦・12番艦は053H2型として竣工することとなった。また、5番艦の「四平」(#544)は、のちに試験艦に転用され、形式番号も053H1Q型(江滬-II型)に変更された。 053H1型艦番号艦名就役退役所属艦隊備考533 台州(Taizhou) 1982年 2019年7月13日 n/a 旧名「寧波」(Ningbo) 534 金華(Jinhua) 1983年 543 丹東(Dandong) 1985年 2021年5月19日 544 四平(Siping) 建造途中で設計を変更し、053H1Q型(江滬-IV型)として竣工し就役した。 545 臨汾(Linfen) 1987年 2019年7月13日 n/a 553 韶関(Shaoguan) 1985年 南海艦隊 554 安順(Anshun) 1986年 2012年 2012年にミャンマーに売却され、「Mahar Thiha Thura」(F23)と命名された。 555 昭通(Zhaotong) 1987年 2021年4月26日 n/a 556 湘潭(Xiangtan) 1987年 1989年 1988年3月14日に発生したスプラトリー諸島海戦に参加。1989年にバングラデシュに売却され、BNS「Osman」(F18)と命名された。 557 吉首(Jishou) 1988年 2012年 2012年にミャンマーに売却され、「Mahar Bandoola」(F21)と命名された。
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