模様の特徴とは? わかりやすく解説

模様の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 03:50 UTC 版)

ペイズリー」の記事における「模様の特徴」の解説

模様優美な曲線草花元にしたパターン繰り返されるリズムは、人間の心理安心感与え効果があると考えられている。模様向き配置パターン変化付けることができ、空間構成自由度が高いため、用途応じたデザインをすることができる。ペイズリーの形はゾウリムシミドリムシなどの原生動物植物の種子・胞子果実花弁ボダイジュなどの初期段階胎児、尾を引いた生命の塊などに例えられ生命力霊魂結び付けられることもある。ペイズリー発祥の地として挙げられているイランインドでは本来模様持っていた宗教的意味象徴性忘れられ単純に装飾として使われている。 模様インスピレーションボダイジュナツメヤシザクロヒマラヤ山脈から吹き付ける強風曲がったイトスギなど諸説ある。ペイズリー周辺伸ばし、花を咲かせた構図多くペイズリー自体に花や描かれることもある。ペルシア風の花文を交互に配置した文様インド影響与え、やがて花の形が抽象的な文様変化していったと考えられている。19世紀末ヨーロッパで発生したアール・ヌーヴォー潮流ペイズリーにも影響与え細長い風に揺らぐ流れるようなデザイン多く生み出された。 紋織物デザインされペイズリーは線が固く同一並びパターン連続するものになりがちだった。カシミア・ショールに使われる綴れ織刺繍モチーフの色や形を自由に調整することができるためにペイズリー模様曲線的になり、複雑化した輪郭布地溶け込んでいくようになったカシミール地方カシミア織り込まれペイズリー模様には再現不可能とも言われる難解な技術使われており、19世紀にカシミア・ショールの模造品生産されていたイギリスではカシミア同質羊毛入手できず、羊毛木綿や絹を織り込んで間に合わせていた。初期ペイズリーにはアカネの根、ブドウの葉クルミの殻、ザクロの皮から採取されたと思われる自然の染料使用されていたが、イギリス生産されるようになった後には化学染料中心になる。 イタリアアパレル企業であるエトロ、アントニオ・ラッティ(イタリア語版)が立ち上げたラッティはペイズリーあしらった製品知られている。

※この「模様の特徴」の解説は、「ペイズリー」の解説の一部です。
「模様の特徴」を含む「ペイズリー」の記事については、「ペイズリー」の概要を参照ください。

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