様々な販売形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:20 UTC 版)
「ラジコン模型自動車」の記事における「様々な販売形態」の解説
必要な一式をまとめて購入できるものから、必要な範囲での購入、パーツ単位での購入とさまざまである。 シャーシキット 未組み立てのシャーシキットであり、他のパーツ類(RC装置(送信機、受信機、サーボ、スピードコントローラーなど)、ボディ、走行用バッテリー、モーター)などは一切付属していない。新型シャーシの販売時など。 例1)「タミヤ TB EVO.6 ブラックバージョン シャーシキット」 例2)「京商 TF6 SP」 組み立てキット 上記のキットに、対応したボディーと走行用モーターなどがセットされたキット。RC装置、走行用バッテリー、充電器などは付属しておらず、好みに応じて各グレードのものを選ぶのも楽しみである。下記フルセットやRTRなどが市場に出回る以前は、ほぼ全てのキットがこの形式であった。販売店によっては走行に必要な他のパーツ類をセットして販売する場合がある。 例1)「タミヤ XANAVI NISMO GT-R (R35) (TB-03シャーシ)」 例2)「京商 TF-5S カルソニック インパル GT-R」 フルセット 組み立てキットに、RC装置(送信機、受信機、サーボ、スピードコントローラー)、走行用バッテリー、充電器のセット。キットの組み立てやボディーの塗装は行う必要があるため、本格的なホビーRCカーを比較的手軽に楽しめる。 例)「タミヤ アルファロメオ MiTo(M-05シャーシ)フルセット」 RTR (Ready To Run:レディー・トゥー・ラン) 組立て&塗装済みのフルセット。シャーシにRC装置や走行用モーターを搭載・調整済みとなり、そのシャーシに対応したボディーも塗装済みで付いてくる。走行用バッテリー、充電器もセット。送信機の電池は基本的に別売。走行用バッテリーを充電してシャーシにセットすれば走行可能なため、購入してすぐに走れるという意味で、Ready To Runと呼ばれる。 様々な乗用車や競技用トラックがRTR車として販売されており、多くはローエンドキット車のシャーシを組み立てて販売されている。ただし、組立済みとはいえ中身はホビー用RCカーなので、走行後のメンテナンスを怠ってしまうと、あっという間に性能低下に繋がるので、長く楽しみたいならば組立済みとはいえ整備は欠かせない。 RTR車の購買層の拡大に伴い、メーカーはそのファンを中・上級版のキット車に取り込む努力をしている。 例1)「タミヤ XBシリーズ」 例2)「京商 ミニッツレーサー レディセット」 オプションパーツ 多くのオプションパーツが製造メーカー及びサードパーティーから用意されており、その種類・値段も多岐に渡る。RCカーのいわゆるカスタマイズやチューンアップ用パーツで、性能向上や能力の追加が目的のほとんどである。主なものとしては、高性能なモーターやバッテリー、タイヤなどであるが、軽量化や強度アップのためのシャーシやサスペンションパーツ、ドライブシャフト、ギヤセット、ボルトやビスまでを軽量な金属のものに変えるためのセットなどもある。 見た目重視の、いわゆるアクセサリパーツやドレスアップパーツもあり、アニメや特撮に登場する車を再現したり、デコレーションを追加するために用意されているパーツ(ボディやエアロパーツ、ステッカーやフィギュアのセット)である。 スペアパーツ ホビー用のラジコンカーは前述の通り、キット一式での販売が殆どである。そして基本的には、ほぼ全てのパーツがスペアパーツとして単体(もしくは、ユニットごと)で手軽に手に入るようになっている(はずである)。さもないと、走らせて行くうちに起こるであろう破損や消耗、摩耗により直ぐに走らせられなくなる。ホビー用のラジコンカーは、かなりの高速で走り、ほぼ間違いなく(特にビギナーの頃はたびたび)衝突・破損し、そうでなくても摩耗・消耗する部分ばかりといっても良い。ゆえに、販売されているパーツを1台分集めればキットが完成するくらいでないと、安心して長くそのキットを楽しむことは出来ない。スペアパーツは各メーカーが、それぞれのキット用に用意しているが、以前は模型店にて購入(在庫が無ければお店を通じて注文)するのが一般的であったが、インターネットが普及してからは、各メーカのHPにて、直接注文することも普通となった。
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