核DNA解析によって推定される日本列島への人類集団の移住の歴史とは? わかりやすく解説

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核DNA解析によって推定される日本列島への人類集団の移住の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:01 UTC 版)

日本人」の記事における「核DNA解析によって推定される日本列島への人類集団の移住の歴史」の解説

第一段階狩猟採集民)(約4万年前から約4400年前旧石器時代から縄文時代中期第一波渡来民が、ユーラシア各地からさまざまなルート日本流入した。特に1万2000年前まで日本大陸陸続きであったため流入は容易であった。この集団狩猟採集を主とし、現在の大半東アジア人とは大きくDNA異な集団だった。この旧石器時代の日本人がそのまま縄文人へと発展した考えられる第二段階漁撈・園耕民)(約4400年前-3000年前) 縄文時代後期になって第二渡来民流入した。これは縄文人DNA大きく異にしていたが、後述第三期渡来民とも若干異なっていた。斎藤はこの集団黄海沿岸に住む「海の民」推定し漁労主とする狩猟採集民もしくは狩猟採集農耕をともに生業とする園耕民であったとした。この集団日本列島中心部において縄文人混血したが、北海道南西諸島東北地方にはほとんど影響を及ぼさなかった。また、ABO式血液型分布から、この集団O型を主とし、シベリアもしくは東南アジア集団近縁である可能性がある 第三段階前期農耕民)(約3000年前-1700年前) 朝鮮半島から稲作主とする渡来民流入し水田稲作導入した。この集団は主に北九州畿内関東を結ぶ日本中心軸広がりその他の場所では比較影響を及ぼさなかった。特に北海道南西諸島東北への影響引き続きほとんどなかった。 第三段階後期(約1700年前-現在) 政治の中心畿内移り朝鮮半島加え現在の上海周辺からも若干渡来民流入するようになった古墳時代に入ると、東北地方居住していた第一段階旧石器縄文人の子孫の大半北海道へ移り替わって第二段階漁労もしくは園耕民)の子孫を中心とする人々住み着いた南西諸島では、グスク時代南九州から第二段階の子孫を中心する集団移住混血し江戸時代には第三段階集団との混血進んだ北海道では古墳時代から平安時代にかけてオホーツク文化人縄文人の子孫との交流があり、江戸時代以降本土日本人との混血進んだ。 仮に東アジアの六集団本土日本人アイヌ人沖縄人韓国人北方中国人南方中国人)がすべて三つ集団混血からなる仮定してゲノム分析すると、第一段階集団遺伝子アイヌ一部100%受け継いでおり、沖縄人20%弱、本土日本人それより低い確率受け継いでいるが、その他の集団ではほとんど見られない第二段階集団遺伝子は、沖縄人80%以上、本土日本人60%以上、韓国人30%前後北方中国人10%前後受け継いでいるが、南方中国人はほとんど持っていない。第三段階集団遺伝子南方中国人のほぼ100%占め北方中国人90%前後韓国人70%前後もこの系統である。本土日本人においては第一段階集団よりも多いが、第二段階集団よりは少ない。アイヌにもある程度影響のある個体存在するが、沖縄人への影響はほんの一部に過ぎない。ただし、これらの推計限りなく単純化されたもので、必ずしもそのまま受け取れるものではないことに注意する必要がある

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