東武20000系電車とは? わかりやすく解説

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東武20000系電車

(東武20000系 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 22:45 UTC 版)

東武20000系
(20000型・20050型・20070型[注 1])
東武20000型電車
(2018年12月8日 東武動物公園駅 - 姫宮駅間)
基本情報
運用者 東武鉄道
製造所 東急車輛製造
アルナ工機
製造年 1988年 - 1992年(20000型)
1992年 - 1994年(20050型)
1996年 - 1997年(20070型)
製造数 24編成192両
運用開始 1988年3月25日
運用終了 2020年3月27日(日比谷線直通運用)
主要諸元
編成 8両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度 100 km/h (東武線内)
80 km/h (日比谷線内)
設計最高速度 110 km/h[1][2][3]
起動加速度 3.3 km/h/s[1][2][3]
減速度(常用) 3.7 km/h/s[1][2][3]
減速度(非常) 4.5 km/h/s[1][2][3]
全長 18,000 mm[1][2][3]
全幅 2,874 mm
全高 4,145 mm
車体 ステンレス鋼
主電動機 20000型 直流複巻電動機 TM-83
20050型・20070型 三相交流誘導電動機 TM-92
主電動機出力 20000型 140 kW
20050型・20070型 150 kW
駆動方式 20000型 中空軸平行カルダン駆動方式
20050型・20070型 TD平行カルダン駆動方式
歯車比 20000型 5.44
20050型・20070型 6.21
制御方式 20000型 AFE式主回路チョッパ制御[1]
20050型・20070型 VVVFインバータ制御[2][3]
制御装置 20000型 AFE2 (東洋電機製造製)
20050型・20070型 GTOサイリスタ素子方式インバータ ATR-H8150-RG642A (東洋電機製造製)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ[1][2][3]
保安装置 東武形ATS新CS-ATC
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東武20000系電車(とうぶ20000けいでんしゃ)は、東武鉄道通勤形電車である。

ベースとなる20000型と、マイナーチェンジ車である20050型電車[2]20070型電車[3]、またこれらをワンマン・4両化した20400型電車[4]に分類でき[注 1]、さらに20400型については20410型電車20420型電車20430型電車20440型電車の4種に細分化される。

本項では個々の編成を表す場合、浅草中目黒寄り先頭車の車両番号の末尾に「F」(「編成」を意味する英語Formationの頭文字)を付して表記する。

概説

伊勢崎線帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄日比谷線との直通運転に使用されていた2000系の置き換えおよび車両冷房化を目的に製造され[1]1988年昭和63年)3月25日に営業運転を開始した。

24編成192両が導入され、製造はアルナ工機東急車輛製造が担当した。投入時期によって仕様が異なり、20000型・20050型・20070型の3種に分けられる。

1995年にアルナ工機で製造された伊予鉄道610系電車は前面形状こそ独自設計の非貫通型であるが、側面窓配置は20000型に準じている[注 2]

形式概要

以下は時制にかかわらず、特記がなければ現役当時の情報を指す。

乗り入れ先となる日比谷線の当時の規格に合わせて18 m級車体となっており、編成はすべて制御車電動車のみのMT比6M2T・8両固定編成で構成されている。

非常用ドアコックは、地上専用車とは異なり東京メトロの車両と同じものが使用されている。また、非常通報ボタンの下にも東京メトロの車両と同じ注意書きプレートが掲出されている。

1996年(平成8年)後半頃、車体側面に「日比谷線 直通」と表記したプレートが設置された[6]

20000型

20000型
(2008年4月27日 姫宮駅 - 東武動物公園駅間)

1988年から1992年(平成4年)までに8両編成13本(104両)が製造された[1]

ほぼ同時期に導入された10030系に準じて、オールステンレス製軽量車体構造およびボルスタレス台車が採用された。両開き3扉車の窓配置はdD2・2D2・2D1と本系列独特の配置としている。正面の非常口は車掌台側の端に寄せており、運転台スペースが広く取られている。

主回路制御は有楽町線直通用の9000系と共通の、AFE(自動界磁励磁制御)式主回路チョッパ制御を採用している[7]。主電動機は10000系列との共通の、出力140 kW直流複巻電動機を採用している[7]

21803Fは、2007年11月10日から同年11月30日までの期間限定で「東武鉄道創立110周年記念トレイン」として運用され、車内には同社の歴代車両のポスターが掲出された。

21811Fは1995年3月20日に発生した地下鉄サリン事件で被害に遭った編成である。

20050型

20050型
(2015年1月3日 北越谷駅 - 大袋駅間)

1992年から[2]は仕様を変更し、日比谷線での朝ラッシュ時の混雑緩和を目的として編成の前後各2両を5扉車としている。同年12月29日より運行を開始。8両編成8本(64両)が製造され[2]、先頭車の正面には5扉車であることを示す「5DOORS」マークを掲出する。

主要機器の見直しも行われ、主回路制御にGTOサイリスタ素子によるVVVFインバータを採用するとともに、LED行先表示器液晶車内案内表示器シャープ製。5扉車の増設ドアを除く全ドア配置)、ドアチャイムなどを装備している。このうち液晶表示器は維持費がかかり、液晶ディスプレイ自体の劣化も進んでいため、1999年(平成11年)に9050系のものとともに撤去し、その位置は広告枠とされた。

本形式から自動放送装置を設置した。伊勢崎線内・日比谷線内ともに女性の声で英語放送にも対応している。伊勢崎線内では当初男性の声であったが、2011年頃に50050系などと同じ女性の声に更新され、英語放送に対応した。なお日比谷線内での自動放送は東京メトロ発足後しばらく使用されていなかったが、2004年秋頃に使用を再開した。

導入当初は東武線内では5扉開閉での運用を行っていなかったが、1993年(平成5年)3月1日から日比谷線03系とともに5扉開閉を開始した。この時は、以降の混乱を避けるため同年2月26日から2月28日まで朝ラッシュ時の8本の列車のみで試験的に実施していた。2014年(平成26年)時点での5扉車の3扉開閉は、整列乗車のために始発駅でのみ行われ、発車後に車掌より次の駅から5扉すべて開閉する旨のアナウンスがなされている。

2000年(平成12年)3月8日に中目黒駅構内で発生した脱線衝突事故により、21852Fの中間車2両(モハ23852・モハ24852)の車体が2001年(平成13年)4月に東急車輛製造において代替製造された。

20070型

20070型
(2008年4月27日 姫宮駅 - 東武動物公園駅間)

列車増発用として1996年(平成8年)より8両編成3本(24両)が製造され[3]1997年(平成9年)3月25日に運行を開始した。

5扉車の所要編成数に達していたことから、両端の5扉車を3扉車に戻している。主要機器はおおむね20050型に準じているが、シングルアーム式パンタグラフ30000系に準じたLEDスクロール式車内案内表示器(千鳥配置)を装備している。さらに補助電源装置は東芝IGBT方式SIV(190 kVA)に変更の上容量増強した。車体では、戸閉装置を変更し、側扉のガラスを複層ガラスに変更した。

20400型

東武20400型
(20410型・20420型・20430型・20440型[注 1])
20400型(20440型)
(2024年1月14日 板荷駅北鹿沼駅
基本情報
運用者 東武鉄道
製造所 東急車輛製造
アルナ工機
製造年 1988年 - 1997年
改造所 津覇車輌工業
日立製作所[10]
改造年 2018年 - 2022年
改造数 22編成88両[8]
運用開始 2018年9月3日[9]
主要諸元
編成 4両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500 V
(架空電車線方式)
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 110 km/h[4]
起動加速度 2.23 km/h/s[4]
減速度(常用) 3.7 km/h/s[4]
減速度(非常) 4.5 km/h/s[4]
車両定員 129 - 131人 (M車)[11]
119 - 120人 (Tc車)[11]
自重 33.6 - 36.8t (M車)[11]
29.2 - 31t (Tc車)[11]
全長 18,000 mm[4]
全幅 2,857 mm[4]
車体幅 2,855 mm (車幅灯間)[8]
2,776 mm (基準面間)[8]
全高 4,145 mm[4]
4,080 mm (パンタ折り畳み高さ)[8]
車体高 3,565 mm
3,990 mm (冷房装置部)[8]
床面高さ 1,125 mm[8]
台車 TRS-921M(20410 / 20420型M車用 SS-145)[11]
TRS-92M (20430 / 20440型M車用 SS-133)[8]
TRS-921T (20410型Tc車用 SS-045)[11]
TRS-87T (20420 / 20440型Tc車用 SS-007)[11]
TRS-92T (20430型Tc車用 SS-033)[8]
主電動機 三相交流誘導電動機 TM-92[11]
主電動機出力 150 kW 375V[11]
駆動方式 TD接手式平行カルダン[11]
歯車比 6.21[11]
制御方式 VVVFインバータ制御
制御装置 GTOサイリスタ素子方式インバータ ATR-H8150-RG642A (東洋電機製造製)[8]
制動装置 回生ブレーキ併用全電気指令式空気ブレーキ HRDA-2[11]
保安装置 東武形ATS[11]
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日比谷線直通列車は2017年(平成29年)から20m級車体・7両編成の70000系による置き換えが開始され、これによって余剰となる20000系については、同年6月の有価証券報告書にて「4両編成・ワンマン化改造工事」の予定があることが明らかにされた[12]。その後、2018年6月の東武宇都宮線の利用促進キャンペーン「東武宇都宮線フリー乗車DAY」の詳細公開で形式が20400型となること、宇都宮線で運用されることが明らかとなった[13]。その後、2018年7月に20000型を改造した20400型電車が報道陣向けに公開された[10]

改造工事は館林派出所にて日立製作所津覇車輌工業の2社により実施され、2018年4月から2022年4月にかけて4両編成22本が竣工した。

分類

種車の組み合わせにより4種に分類され、20410型と20420型が各3本、20430型と20440型が各8本となっている[10]

中間車の先頭車化をしないことと、中間車はVVVF車(=20050型・20070型)のみで構成することを条件とし、さらに機器の移設を避けた上で5扉車も可能な限り避ける形で種車が選定されており[注 3]、具体的には下表の形になっている。

20400型への転用状況(太字は5扉車、下線は新設機器、打消し線は撤去機器を示す)
20000型(13本中11本を使用)
形式 クハ21800形 モハ22800形 モハ23800形 モハ24800形 モハ25800形 モハ26800形 モハ27800形 クハ28800形
搭載機器 CP CHOP G-SIV,CP CHOP CP,CP CHOP G-SIV CP
転用先 3本 20420型へ 20420型へ
8本 20440型へ 20440型へ
20050型(8本全て使用)
形式 クハ21850形 モハ22850形 モハ23850形 モハ24850形 モハ25850形 モハ26850形 モハ27850形 クハ28850形
搭載機器 CP VVVF G-SIV,CP VVVF CP,CP VVVF G-SIV CP
転用先 8本 20430型へ 20430型へ(逆順) 20440型へ 20430型へ
20070型(3本全て使用)
形式 クハ21870形 モハ22870形 モハ23870形 モハ24870形 モハ25870形 モハ26870形 モハ27870形 クハ28870形
搭載機器 CP VVVF I-SIV,CP VVVF CP,CP VVVF I-SIV CP
転用先 3本 20410型へ 20420型へ 20410型へ

改造内容

外観と車体

SL大樹」のイメージカラーである濃紺色[10]に黄色を加えたデザインとして、外観を一新した。濃紺色に変更した帯は元の輪郭を残しつつ、先頭部は2段のうち上段を黄色としている。さらに扉位置の視認性向上のためドア横に黄色のストライプを配置した。

機器面では前照灯・尾灯をLED式とし、新たなデザインの新規品に交換している。横並びのユニットになっている点は変わらないが、左右の配置が入れ替わっている。

また20050型の5扉車を種車とする車両については、両端と中央を除く2箇所の扉を撤去して3扉へと改造している。扉の撤去箇所は開口部を封鎖して[10][14]1100 mm幅[8]の下降窓を設置し、車内側には座席とヒーター、荷棚を設置した[11]。さらにドアスイッチ設置にあたり、既存の戸袋窓は一部で幅を狭めている。

車内と接客設備

70000系の意匠をベースにリニューアルしており、内張り・床材・腰掛などを交換。座席端には大型の袖仕切を設置した。

またフリースペースを中間車に新設、2号車と3号車の連結部、向かって左側にそれぞれ配置している。

側引戸には東武鉄道初となる個別ドア開閉ボタン(車外は開ボタン、車内は開閉ボタン)を設置[10]、さらに鴨居部の案内表示器を横長のLCD式(コイト電工「パッとビジョン」)[11][10]とし、千鳥配置に変更した[8]

その他、放送装置には自動案内放送装置を新たに設置している[10]

車外では種別・行先表示器をフルカラーLED(コイト電工セレクトカラータイプ)に変更[14]、またクーラーを東芝製RPU-4019Aに統一した[11]

運転・走行機器

ワンマン化対応として乗務員室内の機器類を新設・変更しているほか、運転台コンソールを一新するとともに主幹制御器を左手操作式のワンハンドルマスコンに変更した[10]。さらにモニタ装置を日立製 Synaptra に変更、また運転台下の足元に温風式ヒーターを新設している[11]

パンタグラフはシングルアーム式・強制上昇装置付きのPT7112-Aを浅草方から2両目に2台設置。既存の下方交差型を交換した上で増設している[8](20070型が種車の場合は増設のみ)。

電動空気圧縮機(CP)はHS-20C[8]を先頭車に各1台設置[10]。中間車から移設する形となる。

また電動台車には増粘着装置(ミュージェット)を新設した[11]

このほか、2019年10月の21413Fを皮切りに車上ITVシステムの設置が開始された。2020年1月に出場した21434Fより本改造と同時に施工されるようになり、既存車については6月までに全車へ設置された。車体側面のカメラと運転台のITVモニタ(どちらも新設)によってホーム上の安全確認を行うもので[15]、2020年6月のダイヤ改正より使用を開始している[16]

運用

日比谷線直通時代

20000型・20050型・20070型は系列の違いによる運用の区別はなく、全編成共通で東武車の運用(運行番号の末尾「T」)で使用されていた。定期列車の走行区間は、南栗橋駅 - 北千住駅 - 日比谷線中目黒駅間であり、東急東横線への乗り入れはなかった。日比谷線への直通列車のほか、東武線内のみを走行する列車や、走行距離の調整で日比谷線内のみを走行する列車もあった。いずれも各駅停車で運行されていた。

2017年から日比谷線直通列車は70000系への置き換えが開始され、2020年3月27日に全車が日比谷線直通運用から撤退した[17]。なお、20000型としては2020年3月26日に21807Fが、同年3月27日に21856Fが最後の運用となった[要出典]

ワンマン化改造後

2018年9月3日から日光線南栗橋駅 - 新栃木駅間と宇都宮線で営業運転を開始し、2019年5月までに同線の8000系をすべて置き換えた[18][10][9][16]。運用開始当初は宇都宮線内完結もしくは栃木駅迄の運用が大半を占めたが、2019年9月24日より日光線南栗橋駅 - 新栃木駅間の日中の列車でも運用を開始し、順次同区間の6050系10000系列を置き換えていった。2020年6月6日のダイヤ改正に合わせて同区間の10000系列をすべて置き換えると共に南栗橋駅 - 新栃木駅間でのワンマン運転を開始し、同年11月9日からは日光線新栃木駅 - 東武日光駅間でも運用が開始された。2021年7月1日からは鬼怒川線下今市駅 - 新藤原駅間および日光線の区間急行でも運用を開始し、同年11月16日からは日光線の急行にも進出した。最終的に2022年3月12日のダイヤ改正で6050系の運用をすべて置き換え、併せて区間急行が廃止されると共に日光線新栃木駅 - 東武日光駅間および鬼怒川線全線でのワンマン運転を開始した[16]

他社への譲渡

アルピコ交通に譲渡された20000系(20100形20101-20102)

本形式の中間車2両はアルピコ交通に譲渡され[19]京王重機整備にて先頭車化などの各種改造を施工され同社の20100形として2022年3月25日に運行を開始した[20][16]。なお、2022年以降も1年に2両のペースで順次譲渡され、最終的には中間車8両(すでに譲渡された車両含む)が譲渡される予定である[16][21]。東武鉄道の旅客用車両が他社に譲渡されるのは、1995年上毛電気鉄道に導入された350型以来となる[22]

仕様

20000型 20050型 20070型
1両あたり片側扉数 3扉[1] 両端2両ずつが5扉[2]
中間4両が3扉[2]
3扉[3]
製造時旅客案内装置 なし LCD LED
制御装置 AFE式主回路チョッパ[1]
ATRF-H8150-615B[7]東洋電機製造製)
GTOサイリスタ素子方式VVVFインバータ[2][3]
ATR-H8150-RG642A(東洋電機製造製)
制動装置 回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキ(HRD-2R)
保安ブレーキ
抑圧ブレーキ(耐雪ブレーキ)
回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキ(HRD-2R)
駆動装置 TD撓み板継手中空軸平行カルダン(TD-81) TD撓み板継手中実軸平行カルダン(TD-88)
主電動機 直流複巻電動機 TM-83 出力140 kW 三相交流かご形誘導電動機 TM-92 出力150 kW
補助電源装置 東芝GTOサイリスタ素子方式SIV(INV033-A0) 容量140 kVA 東芝製IGBT素子方式SIV 容量190 kVA
起動加速度 3.3 km/h/s[1][2][3]
減速度 3.7 km/h/s(常用)[1][2][3]、4.5 km/h/s(非常)[1][2][3]
営業最高速度 100 km/h(日比谷線内80 km/h)
歯車比 5.44 6.21
20410型 20420型 20430型 20440型
1両あたり片側扉数 3扉
台車 TRS-921T(Tc車)[11]
TRS-921M(M車)[11]
TRS-87T(Tc車)[11]
TRS-921M(M車)[11]
TRS-92T(Tc車)[8]
TRS-92M(M車)[8]
TRS-87T(Tc車)[11]
TRS-92M(M車)[8]
制御装置 GTOサイリスタ素子方式VVVFインバータ[4]
ATR-H8150-RG642A(東洋電機製造製)[8]
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(HRDA-2)[11]
駆動装置 TD撓み板継手中実軸平行カルダン(TD-88)[11]
主電動機 三相交流かご形誘導電動機 TM-92 出力150 kW[11]
補助電源装置 東芝製IGBT素子方式SIV 容量190 kVA 東芝製GTOサイリスタ素子方式SIV(INV033-A0) 容量140 kVA
起動加速度 2.23 km/h/s[4]
減速度 3.7 km/h/s(常用)[4]、4.5 km/h/s(非常)[4]
設計最高速度 110 km/h[4]
歯車比 6.21[11]

編成表

 
← 中目黒
南栗橋 →
号車 8 7 6 5 4 3 2 1
形式 クハ21800形
(Tc1)
モハ22800形
(M1)
モハ23800形
(M2)
モハ24800形
(M1)
モハ25800形
(M3)
モハ26800形
(M1)
モハ27800形
(M4)
クハ28800形
(Tc2)
搭載機器   CHOP G-SIV,CP CHOP CP,CP CHOP G-SIV  
車両番号 21801

21813
22801

22813
23801

23813
24801

24813
25801

25813
26801

26813
27801

27813
28801

28813
形式 クハ21850形
(Tc3)
モハ22850形
(M5)
モハ23850形
(M2)
モハ24850形
(M7)
モハ25850形
(M3)
モハ26850形
(M7)
モハ27850形
(M6)
クハ28850形
(Tc4)
搭載機器   VVVF G-SIV,CP VVVF CP,CP VVVF G-SIV  
車両番号 21851

21858
22851

22858
23851

23858
24851

24858
25851

25858
26851

26858
27851

27858
28851

28858
形式 クハ21870形
(Tc1)
モハ22870形
(M1)
モハ23870形
(M2)
モハ24870形
(M3)
モハ25870形
(M4)
モハ26870形
(M3)
モハ27870形
(M5)
クハ28870形
(Tc2)
搭載機器   VVVF I-SIV,CP VVVF CP,CP VVVF I-SIV  
車両番号 21871

21873
22871

22873
23871

23873
24871

24873
25871

25873
26871

26873
27871

27873
28871

28873
 
← 南栗橋
東武宇都宮・東武日光・新藤原 →
号車 4 3 2 1
形式 クハ21410形
(Tc1)
モハ22410形
(M1)
モハ23410形
(M2)
クハ24410形
(Tc2)
種車 クハ21870形 モハ22870形 モハ23870形 クハ28870形
搭載機器 CP VVVF I-SIV CP
車両番号 21411

21413
22411

22413
23411

23413
24411

24413
形式 クハ21420形
(Tc1)
モハ22420形
(M1)
モハ23420形
(M2)
クハ24420形
(Tc2)
種車 クハ21800形 モハ26870形 モハ27870形 クハ28800形
搭載機器 CP VVVF I-SIV CP
車両番号 21421

21423
22421

22423
23421

23423
24421

24423
形式 クハ21430形
(Tc1)
モハ22430形
(M1)
モハ23430形
(M2)
クハ24430形
(Tc2)
種車 クハ21850形 モハ24850形 モハ23850形 クハ28850形
搭載機器 CP VVVF G-SIV CP
車両番号 21431

21438
22431

22438
23431

23438
24431

24438
形式 クハ21440形
(Tc1)
モハ22440形
(M1)
モハ23440形
(M2)
クハ24440形
(Tc2)
種車 クハ21800形 モハ26850形 モハ27850形 クハ28800形
搭載機器 CP VVVF G-SIV CP
車両番号 21441

21448
22441

22448
23441

23448
24441

24448
凡例
  • CHOP:主制御器(チョッパ制御)
  • VVVF:主制御器(VVVFインバータ制御)
  • CP:空気圧縮機
  • G-SIV:静止形インバータ(GTO素子・140 kVA)
  • I-SIV:静止形インバータ(IGBT素子・190 kVA)
  • 車両番号の太字は20050型は5扉車、20400型は元5扉車を表す。

脚注

注釈

  1. ^ a b c 東武では同一系列内の区分に関して「型」の表記を使用しており、本系列においてはそれぞれ20000型・20050型・20070型、20400型や20410型・20420型・20430型・20440型と表記される。
  2. ^ 側面窓配置こそ20000型に準じているが、20000型と610系の構体では車体裾の絞りや天井肩部分の曲率などに相違があるほか、車体幅についても610系の方が狭くなっている。このため、「東武20000型の注文流れの構体を流用した」という説は事実ではないと伊予鉄道では説明している[5]
  3. ^ しかしながら、20050型の先頭車(5扉)は全て転用されているにも関わらず、20000型の先頭車(3扉)は2本分が転用されず廃車となっている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 20000型 - 車両紹介”. 東武鉄道. 2018年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 20050型 - 車両紹介”. 東武鉄道. 2018年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 20070型 - 車両紹介”. 東武鉄道. 2018年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月18日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 20400型 - 車両紹介”. 東武鉄道. 2018年11月16日閲覧。
  5. ^ ついにやります!伊予鉄道オリジナル車両 610系のひみつ IYOTETSU, Iyo Railways, Matsuyama EHIME JAPAN - 【伊予鉄公式】いよ子の鉄道クラブ IYOTETSU Official Channel (2021年4月28日)
  6. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』1997年3月号「読者短信」p.110。
  7. ^ a b c 東洋電機製造『東洋電機技報』第71号(1988年7月)「62年総集編」pp.4 - 5。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 山賀一俊「MODELERS FILE 東武鉄道20400型 <補遺>」『とれいん』第44巻第11号、(株)エリエイ 出版部 プレス・アイゼンバーン、2018年11月、18 - 25頁。 
  9. ^ a b 東武20400形が営業運転を開始”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年9月4日). 2018年9月7日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i j k 草町義和 (2018年7月21日). “徹底解説! 東武鉄道のローカル列車用改造車「20400型」”. 乗りものニュース. 2018年7月22日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 山賀一俊「MODELERS FILE 東武鉄道20400型」『とれいん』第44巻第10号、(株)エリエイ 出版部 プレス・アイゼンバーン、2018年10月、6 - 17頁。 
  12. ^ 第197期 有価証券報告書』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2017年6月23日、26頁http://www.kabupro.jp/edp/20170623/S100AIZ32017年6月23日閲覧 
  13. ^ 6月16日(土)「東武宇都宮線フリー乗車DAY」の詳細が決まりました!』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2018年6月6日、5頁http://www.tobu.co.jp/file/pdf/d76a7a9ff6c2f9d891d34099db7827da/newsletter_180606_1.pdf2018年6月11日閲覧 
  14. ^ a b 前里孝 (2018年7月19日). “東武鉄道20400型電車のお披露目”. モデラーな日々 - 月刊とれいんスタッフブログ. 2018年7月24日閲覧。
  15. ^ 画像ギャラリー | 南栗橋~東武宇都宮で直通運転 伊勢崎線・日光線でワンマン運転拡大 東武ダイヤ改正 - 乗りものニュース 2020年5月11日
  16. ^ a b c d e 柴田東吾「総整理 東武鉄道20400形」『鉄道ファン』第63巻第1号、(株)交友社、2023年1月、78 - 85頁。 
  17. ^ 来年で”還暦”の日比谷線 車両更新は完了し、ただいま激変中”. AERA dot.. 朝日新聞出版 (2020年4月21日). 2020年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月23日閲覧。
  18. ^ 2018年度の設備投資計画について』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2018年4月27日http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b1e4bcb6437304f83ddad9116a845968/180427.pdf2018年5月1日閲覧 
  19. ^ 【鉄道】鉄道車両の譲受について”. アルピコ交通 (2021年12月13日). 2021年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月13日閲覧。
  20. ^ 【鉄道】上高地線20100形電車の運行開始について”. アルピコ交通 (2022年3月22日). 2022年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月23日閲覧。
  21. ^ 上高地線に新型「20100形」 新島々駅で出発式 松本・アルピコ交通”. 中日新聞 (2022年3月26日). 2022年4月3日閲覧。
  22. ^ 信州・上高地線、22年ぶり新車で描く「復旧後」の道 元東武電車を大改造「顔」はオリジナルデザイン”. 東洋経済オンライン (2022年3月30日). 2022年4月6日閲覧。

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