東武7800系電車
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東武7800系電車(とうぶ7800けいでんしゃ)は、かつて東武鉄道に在籍していた電車。1953年(昭和28年)に登場した東武鉄道における戦後初の独自設計による通勤形電車である。
注釈
- ^ a b 端子電圧750V時定格出力142kW/1250rpm(全界磁).
- ^ 本系列を始めとした東武の旧型車両に、初めて系列の概念を適用し分類を行ったのは青木栄一である。青木によって行われた形式分類は後年の東武車両関連記事のみならず、後に東武鉄道の社史においても踏襲されることとなった[1]。それによると、本系列については初期落成グループを7800系、モハ7890形グループ以降を7850系として区分しており、本系列を系列の概念を用いて細分化する場合これが正確な分類であるといえる。
- ^ 7800系は全ての扉が車端部方向に引き込まれるが、それ以降のグループでは連結面寄りの扉のみ車体中央方向に引き込まれるように変更された。
- ^ モハ7800形グループの初期落成分のみMT40主電動機を搭載していたとの記録がある。
- ^ 動輪径870mm時の定格速度はともに49.5km/hである。
- ^ a b モハ7860形グループが装備する台車は日立製KH20。FS10とは細部の造作が異なる。
- ^ 5000系への更新に際しては事故廃車となったモハ7808-クハ808の台車を流用し、TR25台車は廃棄されている。
- ^ 実際に7330番台を付番されていたのはモハ7330-クハ330 - モハ7337-クハ337までで、モハ7808-クハ808以降は当初より7800番台を付番されて落成している。
- ^ 当時の東武鉄道における車両形式番号付与基準では百の位が制御器の種類を表すものであるが、当グループ落成当初は日立製MMC制御器搭載車両の基準が定められていなかった。後にMMC制御器搭載車両の基準番号が8と定められたため、7800系と改称・改番されるに至った。
- ^ クハを電装し、間にサハを挟んで4両編成以上を組ませる計画があったという。これらは晩年になって検査入場の際に順次撤去された。
- ^ 前述のように台車のみ保管され、クハ800・801の更新に際して仕様統一のため活用された。
- ^ そのため本グループは趣味誌等で「全鋼製車」として扱われることが多いが、床は他グループと同じく木製であり、正確には半鋼製車である。
- ^ 後年他編成と同様の鋼製扉に交換されている。
- ^ 例を挙げるとモハ7820形7851(通風口有り)と7845(同無し)等。
- ^ MT40B主電動機。端子電圧750V時定格出力142kW/870rpm(全界磁)。
- ^ 当該は浅草発伊勢崎行き準急列車で、モハ7808 - クハ808+モハ7865 - クハ865の順に編成されていた。
- ^ 高運転台化に伴い運転台側の前面窓の上辺が上げられたため、前面左右でウィンドウヘッダーの高さ(位置)も異なっていた。
- ^ 室内色は淡緑色塗装(モハ7800形グループはニス塗り)からクリーム塗装に、モケット色は青からラクダ色にと2000系以降で採用されたカラースキームに揃えられた。
- ^ 1957年(昭和32年)から1958年(昭和33年)にかけて新製された72系920番台を指す。
出典
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