モハ7890形グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 10:16 UTC 版)
「東武7800系電車」の記事における「モハ7890形グループ」の解説
モハ7890形 (Mc) : 7891 - 7894 クハ890形 (Tc) : 891 - 894 1956年(昭和31年)に4編成8両が新製された。当初の形式はモハ7850形・クハ850形であったが、後述モハ7820形グループの増備により番号不足が懸念されたことから1960年(昭和35年)に改称・改番された。 モハ7800形グループの製造から2年の間隔が開いたこともあってか、数々の改良が施されている。前面形状は7800系の丸妻に対して3面折妻構造とされ、Hゴム固定化されて一回り大きくなった前面窓も相まって印象が異なるものとなった。連結面は妻面から屋根に繋がるR部分までが鋼板張りとなり、そのRも前面より緩くされて切妻と折妻の折衷構造のようになっている。また、全幅が10mm拡大され、窓や吹寄せ等各部寸法も変更されている。その他連結器の密着自連化、通風器の湘南型押込ベンチレーター化、扉窓や戸袋窓等固定窓のHゴム固定化等、以降の本系列の基本仕様は本グループで定まったといってよい。内装も室内内張りが鋼板化され、日除けはサランカーテン、室内灯も当初より蛍光灯となって近代化された。長距離列車にも使用するため、クハ890形には便所が設けられていたが、黄害が問題となり1969年(昭和44年)に全車撤去された。 なお、クハ890形は後述する理由でモハ7300形と台車交換が行われたが、7300系の廃車に伴い元の台車に戻されている。
※この「モハ7890形グループ」の解説は、「東武7800系電車」の解説の一部です。
「モハ7890形グループ」を含む「東武7800系電車」の記事については、「東武7800系電車」の概要を参照ください。
- モハ7890形グループのページへのリンク