モハ80形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 19:25 UTC 版)
「豊川鉄道・鳳来寺鉄道・田口鉄道の電車」の記事における「モハ80形」の解説
モハ80形は、1927年に増備されたモハ20形と同系の半鋼製制御電動車で、豊川鉄道向けに2両が大阪鐵工所で製造されたものである。製造当初は三等郵便荷物合造の付随車でサハユニ201・202と称したが、1930年(昭和5年)4月に電装され、モハユニ201形(201・202)となった。この際に装備された電動機はTDK528A (74.57kW) で、これを4個装備する強力車となった。歯車比は、26:54である。 1938年4月には、三信鉄道が全通したことにより、同社のデニ201形が乗り入れるようになったことから全室三等室に変更し、モハ80形(81・82)となった。そのため窓配置は変則的で、1D6D51D1である。運転台は、当初は両側にあったが、戦時中にクハ100形と編成を組むため、後位側が撤去されて片運転台式となっていた。 国有化後も豊橋機関区にあって飯田線で使用されたが、1948年(昭和23年)に再び両運転台となった。1950年には、前位側の運転台両側に乗務員扉が設置するとともに、制御機器や電動機は標準化され、国鉄制式のものに交換されている。1952年4月に両車とも宇部電車区に移って宇部・小野田線用になったが、1953年に横川電車区(可部線)に移った。 また同年6月には車両形式称号規程改正によりモハ1620形(1620・1621)と改められたが、1956年3月には廃車となり、両車とも三岐鉄道に譲渡された。
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