デニ201形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 00:27 UTC 版)
デニ201形は、1936年(昭和11年)および1939年(昭和14年)に製造された17m級両運転台式の三等荷物合造制御電動車で、2両(デニ201, デニ202)が在籍していたが、デニ201は国有化前の1942年(昭和17年)に事故により廃車されたため、国有化されたのはデニ202のみである。 デニ201は1936年日本車輌製造東京支店で北線開業時に導入したデ2(旧鉄道省モハ1022 ← デハ6362)を鋼体化したものであり、デニ202は1939年に木南車輌製造で製造された三信鉄道唯一の新製電車であるが、メーカー手持ちのモハ1形の台枠と電装品を使用したものである。 製造メーカーは異なるものの両車の形態はほぼ同様で、側面窓は2段式で配置はdD(荷)4D6D2d、車内は6組のボックスシートを備え、荷物室に食い込む形で便所も装備されていた。最大長16,800mm(車体長16,000mm)、最大幅2,740mm、最大高4,250mm(車体高3,782mm)で、自重35.00t。総定員は76人(うち座席40人)、荷物室荷重は1tである。 デニ202は、国有化後も飯田線にあって天竜峡以南で使用されていたが、1951年(昭和26年)10月12日に三河川合 - 池場間で旧鶴見臨港鉄道モハ313、旧伊那電気鉄道サハフ311とともに事故により焼失し、翌1952年(昭和27年)に、モハ70801(モハ71002)の名義上の改造種車となった。
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