デニ1101
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 23:34 UTC 版)
「小田原急行鉄道1形電車」の記事における「デニ1101」の解説
1958年2月に、デハ1101を荷物電車に改造し、形式もデニ1100形に変更した。改造と同時に電動機をHB車と同様の125HP (93.3kW) に換装し、側面の中央扉を幅の広い両開き扉に改造した。また、車内の座席も撤去された。改番は行なわれていない。 主に新聞輸送に使用されたが、1962年には同車を使用して油圧式強制車体傾斜車の試験が行なわれた。この時にはKS30L形台車の枕ばね部分に油圧作動筒を装備し、これを作動させることで車体を強制的に曲線の内側に傾ける方式で、「CI車」 (Curve Inclination car) とも呼ばれた。車体傾斜の動作については特に問題は見られなかったが、曲線進入の検知で行き詰まり、実用化は見送られた。 試験終了後も荷物輸送に使用されたが、1976年10月30日付で廃車となった。
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