890形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/06/19 00:55 UTC 版)
「高松琴平電気鉄道860形電車」の記事における「890形」の解説
もと740形で、1928年川崎造船所製。車体は17m級の全鋼製で、いわゆる「川造タイプ」と呼ばれる、深い屋根が特徴である。窓配置はC3'-1D6D6D1で、2段上昇式である。 もともとは、西武鉄道 (初代)の17m級両運転台制御電動車モハ550形555である。西武農業鉄道発足後の改番でモハ101形106、更にモハ151形156となり、一時期電装解除でクハ1151形1156になっているが、再び電装されクモハ151形156となる。 1966年に山形交通に譲渡されモハ4となり、高畠線に投入された。譲渡に際して、車体更新を受け、前面窓・戸袋窓のHゴム支持化、窓サッシのアルミサッシ化などが実施されている。同線では、1974年11月の廃線まで使用され、780形同様、1975年に高松琴平電気鉄道に譲渡された。 琴電では、両妻面に貫通扉を設置するなどの改造を行い、740形740として琴平線に投入した。琴平線では増結用、あるいは950形などと組成して使用された。 1983年の1013形導入時に志度線・長尾線に転属し、780形と同様の理由により電装解除され、890形890となる。この後、再度の車体更新が実施され、長尾側の運転台助手側に設置されていた乗務員扉が廃止された。また長尾側の妻面の尾灯類と運転設備が撤去された。1994年6月の志度線分断以降は志度線所属となり、主に3000形335と編成を組んだ。 1998年の600形導入に伴い、廃車された。 高松琴平電気鉄道 740形740
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