東京ダービー (大井競馬)とは - わかりやすく解説 Weblio辞書

ウィキペディア

索引トップ用語の索引ランキングカテゴリー

東京ダービー (大井競馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2011/05/20 12:27 UTC 版)

このページの名前に関して「東京ダービー (競馬)」への改名が提案されています。
議論はこのページのノートを参照してください。このタグは2011年5月に貼付されました。

この項目では、地方競馬の競走について記述しています。その他の用法についてはについては「東京ダービー」をご覧ください。

東京ダービー
開催地	大井競馬場
施行日	2011年 6月8日
格付け	南関東SI
1着賞金	4200万円
距離	ダート2000m
出走条件	サラブレッド系3歳オープン・南関東所属
負担重量	56kg、牝馬54kg
第1回施行日	1955年 5月15日
特記	2着までにジャパンダートダービーの優先出走権、優勝馬の馬主に翌年のハービンジャーの種付権^[1]

第56回東京ダービー（2010年6月2日）

東京ダービー（とうきょうダービー）は、南関東公営競馬の3歳クラシック三冠の第2冠として大井競馬場のダート2000メートルで行われる競馬の競走である。南関東グレードはSI。

概要

1955年に春の鞍として創設。1964年より東京都ダービーと名称が変更となり、1966年から現在の名称となった。1967年より2400メートルとなったが1996年に行われた南関東クラシックのアメリカンスタイルへの移行後の距離見直しに伴い、1999年に2000メートルに戻った。なお同競走の2着馬までにジャパンダートダービーの優先出走権が与えられる。

2006年には新たにダービーWeekが設けられその第3 - 4戦目（年度によって多少左右される。2008年から2010年までは3年連続で第4戦目）となっており、通常のGIファンファーレではなくダービーWeekオリジナルファンファーレが演奏された。また騎手の町田直希は18歳2か月でビービートルネードに騎乗して勝利し、同競走の最年少勝利記録を更新した。

その一方で大井競馬場において通算21回リーディングジョッキーとなった的場文男が過去27回挑戦して2着は8回あるもののいまだに勝利しておらず、これについては「大井の七不思議の1つ」とまで言われている。

ダートグレード競走ではない地方競馬単独開催の重賞競走としては古馬混合競走を含めても国内最高賞金額（2010年は1着4500万円だが、1991年は1着6000万円、1992 - 1993年は1着6800万円、その後2000年に至るまで1着賞金が6000万円を超えるなど、並の中央競馬のGII競走の1着賞金をも上回る賞金だった。現在でも大半のGIII競走の1着賞金を上回っている）を誇り、他の地方競馬場においては実力がありながらも賞金が低いが故に、また中央競馬においても現時点でダートの3歳路線が確立されてないこともあって、このレースを目標に大井を初めとする南関東地区に移籍してくる馬も少なくない。

負担重量は定量で56キロ、牝馬は54キロである。

2011年は1着賞金4200万円（及びハービンジャーの翌年度の種付権^[1]）と定められている。

トライアル競走

以下は東京ダービーの優先出走権の得られる競走。いずれもダートでの施行。

競走名	格付	施行競馬場	施行距離	優先出走権獲得条件
東京湾カップ	南関東SIII	船橋競馬場	1700m	2着馬まで
羽田盃	南関東SI	大井競馬場	1800m	5着馬まで
東京ダービートライアル	特別競走	大井競馬場	2000m	1着馬のみ

東京湾カップは2004年及び2006年以降に優先出走権が付与されるようになり、2011年からは2着馬にも優先出走権が付与されるようになった^[2]。東京ダービートライアルは2010年から実施。2010年は距離1800m、2着までに優先出走権が与えられていたが2011年は距離が東京ダービーと同等になり、優先出走権も勝馬のみに付与という形になった。

歴代優勝馬

回数	施行日	優勝馬	性齢	所属	勝時計	優勝騎手	管理調教師	馬主
第1回	1955年 5月15日	ローヤルレザー	牝3	大井	2:10 1/5	朝倉文四郎	水島角太郎	水島角太郎
第2回	1956年5月15日	オートネ	牡3		2:10 0/5	栗田武	栗田金吾	井門昭二
第3回	1957年5月15日	ハツユキ	牡3		2:10 3/5	永井繁	栗田金吾	大久保常吉
第4回	1958年5月15日	ダイニコトブキ	牡3	船橋	2:10 3/5	須田茂	出川己代造	出川日出
第5回	1959年 5月08日	セイシヨウ	牡3	大井	2:11 0/5	吉田実	田村勝男	山田章
第6回	1960年 5月12日	ダイサンコトブキ	牡3	船橋	2:10.6	矢熊寿	出川己代造	出川日出
第7回	1961年 5月10日	ヤグチホープ	牡3	大井	2:10.9	矢熊寿	矢熊寿	近藤丈一
第8回	1962年5月10日	セルコール	牡3	船橋	2:09.5	須田茂	出川己代造	安達保多
第9回	1963年5月10日	シンニツケイ	牡3	大井	2:08.4	小筆昌	須田明雄	金井セイ
第10回	1964年 5月14日	パールマウンテン	牡3	川崎	2:08.5	大和田五郎	長谷川蓮太郎	小尾洸
第11回	1965年 6月03日	ヒガシユリ	牝3	川崎	2:07.1	佐々木竹見	青野四郎	坂本清五郎
第12回	1966年 6月09日	シンオウ	牡3	大井	2:07.6	高柳恒男	武森辰己	米林徳蔵
第13回	1967年 6月05日	ヒカルタカイ	牡3		2:34.8	竹山隆	鏑木文一郎	高井正子
第14回	1968年 6月02日	ウエルスダイバー	牡3		2:34.1	高橋三郎	遠間波満行	椙岡ひて
第15回	1969年 6月19日	ヤマノタイヨウ	牡3		2:32.3	田畑勝男	田村勝男	山口米吉
第16回	1970年6月09日	リユウトキツ	牡3	川崎	2:33.3	佐々木吉郷	新貝一雄	新貝友三郎
第17回	1971年 6月25日	フジプリンス	牡3	船橋	2:33.2	溝邉正	出川己代造	出川日出
第18回	1972年 6月19日	トキワタイヨウ	牡3	大井	2:32.1	赤間清松	竹内美喜男	小宮喜美子
第19回	1973年 6月11日	ヨウコウザン	牡3		2:34.5	岡部正道	岡部猛	岡部公
第20回	1974年 6月22日	ダイエイモンド	牡3		2:33.2	高橋三郎	秋谷元次	大栄興業（株）
第21回	1975年 6月12日	ゴールデンリボー	牡3		2:35.2	赤間清松	竹内美喜男	滝沢チイ
第22回	1976年 6月14日	ロツキライン	牡3	船橋	2:30.8	角田次男	熊坂明	安西競走馬（有）
第23回	1977年 6月07日	サンコーモンド	牡3	大井	2:32.3	赤間清松	竹内美喜男	（有）兼正商事
第24回	1978年 6月13日	ハツシバオー	牡3		2:30.8	宮浦正行	大山末治	佐久間有寿
第25回	1979年6月12日	ソウルシヤトー	牡3		2:32.6	赤間清松	竹内美喜男	（有）兼正商事
第26回	1980年6月12日	タカフジミノル	牡3		2:32.3	赤間清松	斉藤義行	（株）高藤
第27回	1981年7月02日	スズユウ	牡3		2:34.0	武井秀治	朝倉文四郎	鈴木榮治
第28回	1982年 6月08日	ダイシンシラユキ	牡3	船橋	2:33.4	田部和廣	出川己代造	高橋金次
第29回	1983年 6月01日	サンオーイ	牡3	大井	2:33.0	赤間清松	秋谷元次	酒巻仁五郎
第30回	1984年 6月06日	キングハイセイコー	牡3	浦和	2:34.5	高橋三郎	横山栄治郎	井上丑松
第31回	1985年6月05日	ミルコウジ	牡3	川崎	2:35.2	本間茂	津久井巌	不動商事（有）
第32回	1986年 6月04日	ハナキオー	牡3	大井	2:35.6	堀千亜樹	武森辰己	笠井忠一
第33回	1987年6月03日	ジヨージレツクス	牡3		2:38.0	本間茂	赤間清松	須原秀晴
第34回	1988年6月07日	ウインドミル	牡3		2:38.4	石川綱夫	朝倉文四郎	岩崎成雄
第35回	1989年6月08日	ロジータ	牝3	川崎	2:40.9	野崎武司	福島幸三郎	加藤富保
第36回	1990年6月07日	アウトランセイコー	牡3	浦和	2:38.3	高橋三郎	廣瀬龍夫	山口克
第37回	1991年6月06日	アポロピンク	牝3	大井	2:37.2	鈴木啓之	小筆昌	（有）馬の友舎
第38回	1992年6月05日	グレイドシヨウリ	牡3	大井	2:36.5	石崎隆之	大山二三夫	中村和夫
第39回	1993年6月04日	プレザント	牡3	船橋	2:36.0	桑島孝春	高松弘之	北條伝三
第40回	1994年6月10日	カネショウゴールド	牡3	川崎	2:35.2	一ノ瀬亨	照沼一二	清水政治
第41回	1995年6月08日	ジョージタイセイ	牡3	大井	2:35.0	藤村和生	武森辰己	齊藤哲重
第42回	1996年 7月04日	セントリック	牡3	大井	2:36.3	宮浦正行	岡部盛雄	吉岡善吾
第43回	1997年 7月10日	サプライズパワー	牡3	船橋	2:35.7	石崎隆之	川島正行	舛添要一
第44回	1998年 7月09日	アトミックサンダー	牡3	船橋	2:34.3	張田京	川島正行	舛添要一
第45回	1999年6月09日	オリオンザサンクス	牡3	大井	2:07.7	早田秀治	赤間清松	日浦桂子
第46回	2000年6月07日	ヒノデラスタ	牡3	船橋	2:06.9	桑島孝春	出川克己	（有）ホースマン日の出
第47回	2001年6月07日	トーシンブリザード	牡3	船橋	2:07.5	石崎隆之	佐藤賢二	稲垣博信
第48回	2002年 5月30日	キングセイバー	牡3	川崎	2:08.0	酒井忍	八木仁	木曽敏彦
第49回	2003年6月11日	ナイキアディライト	牡3	船橋	2:08.9	石崎隆之	出川龍一	小野スミ
第50回	2004年6月03日	アジュディミツオー	牡3		2:05.2	佐藤隆	川島正行	織戸眞男
第51回	2005年6月08日	シーチャリオット	牡3		2.05.3	内田博幸	川島正行	ダーレー・ジャパン・レーシング（有）
第52回	2006年6月07日	ビービートルネード	牡3	川崎	2.07.5	町田直希	武井榮一	（有）坂東牧場
第53回	2007年6月06日	アンパサンド	牡3		2:05.0	戸崎圭太	池田孝	伊達秀和
第54回	2008年6月04日	ドリームスカイ	牡3		2:06.5	戸崎圭太	内田勝義	（株）ドリームターフ
第55回	2009年6月03日	サイレントスタメン	牡3		2:06.7	金子正彦	足立勝久	宮澤静雄
第56回	2010年6月02日	マカニビスティー	牡3	大井	2:06.7	戸崎圭太	松浦備	備前島敏子

※勝時計：第1～5回 1/5秒表示、第6回～ 1/10秒表示

父仔制覇

過去に1組の父仔制覇の例がある。

組	父馬名	優勝回	仔馬名	優勝回
1組目	ミルコウジ	第31回	セントリック	第42回

脚注

^ ^a ^b 6月6日開幕! ダービーウイーク2011
^ 東京湾カップが行われます。 - 南関東4競馬公式サイト『南関魂高橋華代子の南関東競馬ブログ』2011年5月4日閲覧

表・話・編・歴南関東公営競馬の重賞競走 - 2011年度

ダートグレード競走は除く。☆印は新設重賞、○印は前年度より格付け格上げ、△印は中央競馬との交流競走。レディスプレリュードはTCKディスタフからの名称変更。

SI 競走	羽田盃 \| 東京プリンセス賞 \| 東京ダービー \| ☆JBCレディスクラシック \| ロジータ記念 \| 東京2歳優駿牝馬 \| 桜花賞

SII 競走	大井記念 \| 黒潮盃 \| ○戸塚記念 \| ○△オーバルスプリント \| 東京記念 \| ○△レディスプレリュード \| ハイセイコー記念 \| マイルグランプリ \| 金盃 \| ○ユングフラウ賞 \| 京浜盃

SIII 競走	クラウンカップ \| しらさぎ賞 \| 東京湾カップ \| 川崎マイラーズ \| 京成盃グランドマイラーズ \| ☆優駿スプリント \| ☆習志野きらっとスプリント \| サンタアニタトロフィー \| スパーキングサマーカップ \| アフター5スター賞 \| 鎌倉記念 \| 埼玉栄冠賞 \| ローレル賞 \| 平和賞 \| 勝島王冠 \| ゴールドカップ \| 東京シンデレラマイル \| 報知オールスターカップ \| 船橋記念 \| ニューイヤーカップ \| 報知グランプリカップ \| 東京スプリング盃