本作における用語・設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 08:58 UTC 版)
「龍が如く 維新!」の記事における「本作における用語・設定」の解説
以下の用語は史実と1文字違いの「天念理心流」を除き実在したものであるが、いずれも史実と異なっている部分がある。 天念理心流 吉田東洋を殺害した覆面の男が使った流派であり、この流派を扱うのは局長の近藤を始めとした、新選組のごく一部になる。利き手でない掌に柄の端を添えて構えるのが特徴。 表向きは江戸にある試衛館で使われていた流派で、人によっては「田舎流派」と言う者もいる。しかし実際は相州乱波・風魔由来の剣術と呼ばれる「水戸天狗流」をほぼそのまま継承した剣術であり、壬生浪士組の中でも水戸藩出身の芹沢・平田・平間の3人のみが使う流派であったもの。しかし本物の沖田・永倉・井上が死亡し、前述の3人がこれらに成り代わる事になった際、水戸天狗流が強力な剣術であったことと、「同じ試衛館組である7人が用いる流派が違う」と言う不整合を起こさないため、近藤・土方・藤堂・山南は芹沢から習い身に着けた。その上で、「天念理心流」と改称した上で試衛館の独自流派としたもの。 つまり表向きの設定は史実の天「然」理心流そのままだが、作中事実としての天「念」理心流は史実とは大幅に異なる(名前が改名されているのもこういった理由に拠ると思われる)。 後から習ったためか龍馬ほどの手練れとの戦いになるとその腕前の差が分かるようで、龍馬はこれら7人のうち近藤・山南・永倉・沖田と剣を交えているが、入隊試験だった永倉を除けば、山南と近藤には「覆面の男とは違う」と評している一方、本気で襲ってきた沖田に対しては「覆面の男そのものだった」と感じている。 新選組 多摩から上洛してきた近藤勇が、試衛館の同志である土方歳三、沖田総司、山南敬助、永倉新八、井上源三郎、藤堂平助と、京の道場で出会った芹沢鴨、平山五郎、平間重助と共に結成した治安維持組織。「最強の戦闘集団」と京でその名を轟かせている一方で、悪名も高く、その立場を利用して私利私欲を満たしている者や、己の野心の為に所属している者も少なくなく、無法者の集まりとして恐れられてもいる。 当初は「壬生浪士組」の名前で活動していたが、芹沢が井上を名乗り始めたのをきっかけに「新選組」へと改名。芹沢鴨、平山五郎、平間重助は表向きには粛清された事とし、羽織りの導入や、原田左之助、武田観柳斎、伊東甲子太郎などの猛者達を加えるなどして組織を拡大する。 「鴨を語るべからず」「隊を脱するは死罪」という法度はこの経緯を知る7人に対して口を封じるためのものだったが、後に組全体に広まっている。 隊士の数は約1000人以上と史実の新選組よりも遥かに多いが、その多くが伊東派に下っている。隊長格であった谷三十郎、鈴木三樹三郎、松原忠司、井上、原田が相次いで死亡した後、終盤に伊東、武田、藤堂が離反すると大多数の隊士が彼らについて離脱してしまった。 土佐での最終決戦を終えた後、正式に解散した事が『ONLINE』の補完エピソードにおいて明らかになった。 御陵衛士 新撰組を離反した伊東が結成した組織。武田や藤堂と言った伊東派の隊士で構成されている。しかし藤堂は伊東と繋がっている人物を探るために潜入した近藤派の間者であり、武田も裏では伊東を見限り、長州藩への鞍替えを目論んでいた。最終的に武田は龍馬に敗れて死亡し、伊東達も龍馬達や土方に敗れることとなる。 寺田屋 お登勢が営んでいる伏見の旅籠。龍馬は斎藤一の偽名を使って滞在し、京における活動拠点としている。後に龍馬に協力する様になった中岡もここに滞在する様になる。もう一人の坂本龍馬も一時的にここに滞在したため、その情報を掴んだ新選組によって襲撃されているが、建物はそこまで大きな被害は受けず残っている。お登勢曰く「事件のあった旅館にはもう客は寄り付かない」として近江屋を新しく建設しているが、その近江屋をもう一人の坂本龍馬をおびき出して襲撃する計画に提供したためか、その後も寺田屋で営業している。 池田屋 京の大火を目論む勤王志士一派が根城にしているという情報を掴み新選組が襲撃した旅館。史実通りに事前情報では池田屋か四国屋のどちらかと言う状況であり、沖田・永倉が池田屋に、土方・斉藤が四国屋に向かっている。史実と異なる点として、松原忠司はこの池田屋事件の日に粛正されて死亡している。 近江屋 終盤において舞台となる旅籠。お登勢が寺田屋に代わる新たな旅籠として建てたが、龍馬が「もう一人の坂本龍馬」をおびき寄せる為の計画を立案した際に、その舞台として提供され、後に思惑は成功し、大混戦の末に龍馬はもう一人の坂本龍馬の正体である武市と再会する事となる。
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