木造織田信長坐像とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 木造織田信長坐像の意味・解説 

木造織田信長坐像

主名称: 木造織田信長坐像
指定番号 3466
枝番 00
指定年月日 1997.06.30(平成9.06.30)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書 像底に天正十一五月七条大仏師宮内卿法印康清作の朱書銘がある
員数
時代区分 桃山
年代 1583
検索年代
解説文:  新たな全国統一政権展望開き近世の扉を開いた武将織田信長一五三四-八二)の肖像彫刻で、束帯威儀を正し等身大の像である。彼の菩提弔い、その位牌所として大徳寺山内建立され総見院本堂安置される
 ヒノキ材を用い、頭体を別材から造り頭部前後二材、躰部は正・背面各三材を中心に数材を寄せて箱状に組む。玉眼嵌入彩色像で、袍は黒、表袴には白と黒で石畳文の地に五葉木瓜文描き、〓浮織物を表す。
 像底の朱書銘には、本像が天正十一年(一五八三)五月吉日七条大仏師宮内卿法印康清【こうせい】によって製作されたことが記される天正十年六月二日本能寺自刃した織田信長一周忌法要は、翌十一六月二日大徳寺行われており、その製作時期伝来考慮すれば、本像は織田信長一周忌のために製作されたものとみられる作者の康清の事績については不明であるが、康正正系とは異な七条仏師系譜属する者とみられ、他に元亀四年(一五七三)銘の京都府亀岡市楽音寺薬師如来坐像京都府宮津市如意寺阿弥陀如来坐像などの遺品知られている。
 躰部の正面観は左右相称二等辺三角形状に整えられ両肩大きく張り両袖跳ね上げ両腕辺に彫りの深い襞を畳むほかは衣文をほとんど刻まず、その表現総じて概念的で、側面観多少均整欠いている。これに比べる面貌はかなり写実的で、唇が薄く、頤が尖った面長で、神経質そうな顔立ちは、神戸市立博物館本重文 天正十一五月製作)や同年六月寄進銘のある愛知長興寺本(重文)などの画像通じ、像主の面貌特色をよくとらえているといえよう。その威厳誇示した堂々たる姿はなお充実した造形保っており、本像は当代代表するに足る武将肖像彫刻基準作例として貴重である。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「木造織田信長坐像」の関連用語

木造織田信長坐像のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



木造織田信長坐像のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS