最強のサイヤ人というイメージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:01 UTC 版)
「ブロリー」の記事における「最強のサイヤ人というイメージ」の解説
ブロリー登場作品の脚本を書いた脚本家の小山高生は「最強」「ブロリー以上に強い奴はTVアニメも含めて世界に存在しない」「ブロリーもだが、悟空たちは常に『絶対勝てない相手』と戦っているため、敵が怠慢になってスキを作ったときに倒すしかない」「正攻法でやったら、ブロリーなんかには絶対勝てるわけない」「悟空だけじゃブロリーには絶対勝てない」と評し、企画の森下孝三からは「ブロリーというキャラクターほど、過激で凄い奴はいなかった」「なにしろ最強のサイヤ人という設定ですからね」と評されている。アニメコミックスの紹介では、凶暴な性格に加え暴走するパワーには限りがなく、破壊と殺戮にのみ喜びを感じるとされており、『ドラゴンボール大全集』では「まさしく最強のサイヤ人」と表現されている。劇場版ドラゴンボール公式サイトの劇場版ドラゴンボールヒストリーには、ブロリーは劇場版での悟空最強の敵といっても過言ではないと記されていた。ただし同サイトでは(1996年公開までの)劇場版シリーズの敵で1番強いのはジャネンバ、2番目はヒルデガーンであるとも記されていた。 なお、小山は最強と発言していることに関し、自社公式ホームページ内の掲示板において「私たちが次の作品の対戦相手を考える際に彼以上の相手が考えられなかったため、劇場版で3作も登場したからというのが本音」「強大なパワーを制御するため子供の頃から装置を付けられていた男など他にいない。サイヤ人の王子であるベジータでもそんな必要は無かった。プロデューサーたちと一緒にブロリーの設定を考え、シナリオを書いた私が言っているというだけでは駄目ですか?」と述べたうえで、「最強説にそれほどこだわるなら、サイヤ人最強には違いないということで良いのではないか? 双葉山と白鵬と大鵬、誰が一番強いかという質問に誰も答えられないが、そういう類の問題」と発言している。 合わせて、ブロリーが無限に強さを上げていくという噂や、頭と首と腕に付けられたコントロール装置の詳細設定などについても「映画の中で描かれた以上の細かな設定など、ブロリーを考え出した私達は全く作っていない」と発言している。加えて「創作した人間として多くの方に支持されているという話は大変有り難く嬉しく想うが、もはや生みの親の手を離れて彼は勝手に動き出してしまっているようだ。ブロリーの設定に関しては、映画の中で描かれたことがすべてで、それ以上でもそれ以下でもない。それぞれ独創的な解釈は非常に困惑するばかりだが、それでファンのみなさんが楽しく遊べるのなら程々にお遊びください…と言うしかない」「脚本家として『DBZ』に関わったものとして、私の中ではブロリーが最強であると信じている」と発言している。 また、ブロリーは伝説の超サイヤ人の状態である限り、あのまま気を果てしなく高めていくのか?という趣旨の質問に対し、「高めていけると考えた方がブロリーらしくないですか?それでも悟空には敗れる運命だった」と述べ、加えて「ブロリーに関することは映画の中で描いたものがすべてで、それ以上の設定は何も決めていない。皆さんがどのように解釈しようが、それで楽しく幸せなら、お楽しみくださいと言うしかない」とも発言して、今後この掲示板ではブロリー関連のものは扱わないと2度目の宣言を行った。 その後、小山は、原作者の鳥山明が初めてアニメシリーズに本格協力した『ドラゴンボールZ 神と神』を観て、その敵役を務めた破壊神ビルスの感想として「『DBZ』の世界では、あのブロリーでさえ破壊神の前には、横綱とフンドシかつぎほどの差がある設定だった。もちろん横綱は破壊神。あのブロリーがなんとフンドシかつぎ。ところがスクリーンから受けるキャラクターの印象は、ブロリーの方が断然怖かった。ブロリーが圧倒的に恐ろしく見えたのは私だけだろうか? 身びいきかな? ブロリーファンの感想を聞きたいと思う」と語り、質問者による公式掲示板での「1作目で、あの時パワーを集めた悟空は超サイヤ人の限界を一時的にでも超え大幅にパワーアップしたのか」という質問に「あの脚本を執筆した時には、全くそんなことは考えていない。お愛想なしだが、それが事実。辻褄が合うように、お好きに解釈されたらいかがですか?」と答え、「最新の劇場版に出てくる「破壊神」より迫力も怖さもブロリーの方が優っていると観えたのは私だけでしょうか?」と付け加えており、他の投稿者から寄せられたブロリーに関する意見は、質問者とのやり取りだけ残し小山の権限で削除したと述べたうえで「ブロリーに関しては他でやってください。悪しからず」と3度目となる宣言を行った。 なお、小山が「鳥山明はブロリーのキャラクターデザインのみ関わった」と発言しているように、これらの設定は小山によるもの。また、ブロリーのアイデア自体は原作の二代目担当編集者である近藤裕によるもの。
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