最強の初核実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 21:24 UTC 版)
「ジェルボアーズ・ブルー」の記事における「最強の初核実験」の解説
この実験の成功によって、フランスは米ソ英に継ぐ4番目の核保有国となった。ジェルボアーズ・ブルーは70キロトンのエネルギーを放出し、これは当時最初の核実験としては最大の出力であった。参考までに他国の最初の核実験の出力を挙げておくと、アメリカのトリニティ実験(20kt)、ソ連のRDS-1(22kt)、イギリスのハリケーン(25kt)であり、これら3つの合計よりも大きい。 また、長崎に投下されたファット・マンの出力は22ktであり、この3倍以上の威力である。 新しい設計の原爆の出力が予想できなかったため、フランス軍は核出力を60から70ktの間に収めるように計画した。ジェルボアーズ・ブルーは成功し、ほぼ設計通りの出力を得た。 この他17回の原爆実験がサハラ砂漠の施設で実施されたが、そのうち2回がジェルボアーズ・ブルーよりも強力な実験が行なわれている:ルビー実験("Rubis")(100kt以下、1963年10月20日)、サファイア実験("Saphir")(150kt以下、1965年2月25日)。この両実験ともアルジェリア、イン・エッケル近くのTan Afellaの地下で行なわれた。 よく知られた水爆実験カノープスを含む他の実験は、1966年から1996年にかけてフランス領ポリネシアの環礁で実施された。フランス最後の核実験は1996年1月27日に行なわれている。
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