日本軍の輸送作戦とは? わかりやすく解説

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日本軍の輸送作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 09:45 UTC 版)

アッツ島沖海戦」の記事における「日本軍の輸送作戦」の解説

1943年昭和18年2月5日日本軍北部軍改編する形で北方軍司令官樋口季一郎陸軍中将)を新編し(大陸命747号)、北海守備隊第五艦隊司令長官指揮下からのぞいて北方軍隷下においた(大陸命748号)。「北太平洋方面千島方面防衛ヲ含ム)ニ関スル陸海軍中央協定」において陸海軍分担定められ同年2月末を目途としてアッツ島キスカ島航空基地建設することを目指した。また「(一)幌筵(又ハ船団集合地)以東輸送ハ主トシテ海軍之カ実施担任陸軍所要船舶等ヲ以テ之ニ協力スルモノトス 兵員及緊急ヲ要スルモノ竝ニ鳴神島ニ至ルモノハ敵情ニ応シ海軍艦艇ニ依リ輸送ス/(二)陸軍輸送船ニハ護衛(間接護衛ヲ含ム)ヲ附スルヲ原則トス」という項目があった。2月13日大本営北海守備隊の編成改定するキスカ島第一地区隊(隊長佐藤政夫陸軍大佐歩兵三個大隊)、アッツ島第二地区隊(隊長山崎保代陸軍大佐歩兵二個大隊)を配置することとした。西部アリューシャン防衛日本陸海軍共同担当することになったが、この二重構造その後戦局悪影響与えたとみられる。また海軍任務増えたにも関わらず北東方面戦力は特に強化されなかった。 2月15日北方軍司令官第五艦隊司令長官大湊警備府司令長官の間で協定がむすばれ、キスカ島アッツ島対す輸送作戦ア号作戦」を実施することになった。これに対し連合軍アムチトカ島飛行場拠点空襲強化し、さらに水上艦艇部隊進出して日本軍の補給線を脅かした2月19日連合軍艦隊アッツ島砲撃し、翌20日には同島近海海防艦八丈護衛していた陸軍輸送船あかがね丸」を撃沈した前述)。このためこの方面を担当する日本海軍北方部隊第五艦隊司令長官細萱戊子郎中将、五艦隊参謀長大和田大佐)は、輸送船護衛と米艦隊撃滅従事することになったアッツ島へは輸送船輸送おこないアッツ島からキスカ島へは潜水艦輸送する3月初旬第二十一「イ」船団特設水上機母艦君川丸輸送船粟田丸、崎戸丸)は重巡洋艦2隻(那智摩耶)・軽巡洋艦3隻(多摩木曾阿武隈)・駆逐艦若葉初霜、電、薄雲)と海防艦2隻(国後八丈)の護衛協力の下で幌筵出動し輸送船団北方部隊3月10日アッツ島到着した第一次輸送作戦成功した3月13日輸送船団幌筵帰投した。 続いて3月22日から3月23日にかけて、第二十一「ロ」船団輸送船浅香丸、崎戸丸、三興丸)が重巡2隻(那智第五艦隊旗艦〉、摩耶)と第一水雷戦隊司令官森友一少将)等に護衛され幌筵島出航した第二次輸送船団は、新任アッツ島守備部隊隊長山崎保代陸軍大佐第二地区隊長)以下陸550名と砲兵高射砲大隊糧食飛行場資材野戦病院一部など、キスカ島行の北海守備隊司令部碇泊支部野戦病院一部などであった無線傍受により日本軍輸送船団出発知ったアメリカ軍は、マクモリス少将率い巡洋艦部隊派遣した重巡洋艦ソルトレイクシティなどで編成されアメリカ艦隊は、本海戦数日前からアッツ島沖を遊弋ゆうよく)していた。アメリカ艦隊の編成は、重巡ソルトレイクシティ旗艦/軽巡リッチモンドラルフ・S・リッグス大佐指揮駆逐艦4隻(ベイリーコグランデイル、モナガン)であった

※この「日本軍の輸送作戦」の解説は、「アッツ島沖海戦」の解説の一部です。
「日本軍の輸送作戦」を含む「アッツ島沖海戦」の記事については、「アッツ島沖海戦」の概要を参照ください。

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