日本の一年の天候
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:07 UTC 版)
「2004年の日本」の記事における「日本の一年の天候」の解説
全国で一年を通して平均気温が高かった。そのうち夏は各地で記録破りの猛暑になった。特に東日本では、一年間の平均気温が平年より 1.3℃ も高く、戦後で最も気温の高い年となった。 一方、過去最多となる10個の台風上陸、同じく過去最多タイとなる19個の台風接近(上陸した10個も含む)が各地に大きな被害をもたらした。また、梅雨前線は平年より勢力が弱かったものの何度も活発化したほか、秋雨前線が長く日本列島に居座ったため、夏から秋にかけて豪雨災害が頻発した。 時系列 1月下旬 - 第一級寒波が日本列島に流れ込み、北海道から九州にかけての日本海側で大雪。寒気が西日本から流れ込んだため、西日本では顕著な低温となった。また風向きが西風だったため鹿児島市では東シナ海からダイレクトに雪雲が流れ込み、積雪を観測した。 2月 - 関東南部中心に全国的に2月としては記録的高温(特に月後半)。2月22日・29日は関東地方及び北陸地方各地で20℃を越す暖かさ。東京・横浜・千葉・金沢等で25年振に降雪日なし、東京と金沢の月平均気温は8.5℃と2月としては歴代1位(当時)の気温。 3月1日 - 2003-2004年冬、北日本・関東等は観測史上有数の暖冬だった。 7月13日 - 平成16年7月新潟・福島豪雨。 7月18日 - 平成16年7月福井豪雨。 7月20日には東京千代田区大手町で39.5℃を記録した他、千葉県市原市牛久で40.2℃(いずれも2013年末現在で各観測地点の最高気温記録)、山梨県甲府市でも39.9℃を記録し、翌7月21日には甲府市で更に40.4℃となり前日の記録を更新する(2013年8月10日に40.7℃を記録するまで同地点の最高気温記録)など各地で最高気温の記録を更新した。 8月30日 - 台風16号。西日本を中心に重大な被害を与える。 9月7日 - 台風18号。西日本・北海道を中心に重大な被害を与える。死者31人。 9月29日 - 台風21号。西日本を中心に主に大雨による被害。死者25人。 10月9日 - 台風22号。東海・関東地方を中心に重大な被害を与える。死者7人。 10月20日 - 台風23号。一時は超大型となった台風は日本列島を縦断し、各地に大きな爪跡を残した。死者・行方不明者は98人にものぼり、台風の被害としては平成に入ってから最悪となった。 12月5日には、関東各地で、低気圧に吹き込んだ南風などの影響により12月としては観測史上初めてとなる季節外れの夏日となった。 12月31日 - 南岸低気圧の通過で西日本〜東日本で大雪となり東京都心でも3cmの積雪をはじめ関東一帯で大雪。また寒気が東日本〜九州までの広範囲に流れ込んだため大阪、香川、岡山等の瀬戸内海側地方でも積雪した他、西では九州北部の福岡まで積雪を観測した。積雪を観測しなかった地方でも雪や霙が降った時間帯もあった。この大雪以降、冬型の気圧配置が続くようになり、翌年の3月まで日本海側では雪の降る日が多くなった。
※この「日本の一年の天候」の解説は、「2004年の日本」の解説の一部です。
「日本の一年の天候」を含む「2004年の日本」の記事については、「2004年の日本」の概要を参照ください。
- 日本の一年の天候のページへのリンク