日本におけるインターネット・パロディと訪日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:05 UTC 版)
「ビリー・ヘリントン」の記事における「日本におけるインターネット・パロディと訪日」の解説
2007年の夏頃から動画投稿サイト「ニコニコ動画」で、彼の出演作品「Workout: The Directors Cut」の一部、またこれを素材としたMADムービーが頻繁にランキングに登場(ランキング内容を不正に操作する通称「ランキング工作」とされる)し始めた。当初は「釣り」目的とみなされていたが、動画『本格的 ガチムチパンツレスリング』が約2ヶ月間で14万回以上再生され、「ガチムチ兄貴」としてその知名度を上昇させた。 初期には、性的表現を含む動画として運営者に削除されることもあったが、次第にゲイポルノ独特の演出が下ネタとして受け入れられたことや、彼と共演者達との会話が日本語に聞こえるといういわゆる空耳("You got me mad now."→「歪みねえな」や、("Two can play it!"→「新日暮里」など、なお本来の意味は「あなたは今私を怒らせた」「2人もろともだ!」)等で反響を呼び 、コンピュータ情報誌「Windows100%」に取り上げられる など、インターネット文化として定着した。 その大ブームに注目したニコニコ動画の運営者側が、ビリー・ヘリントンと直接接触、2009年のバレンタインデーに合わせ訪日をプロモートした。なお、ヘリントン本人もニコニコ動画において自身のビデオが話題になっていることを知っており、2008年12月4日に行われた「ニコニコ大会議・冬」では自己名義の花輪を寄贈。そして2009年2月10日、ついに訪日を果たし、2月14日のイベントでは、figmaにて彼の限定モデルのフィギュア発売が発表された。尚、イベントの最中に「(訪日は今回が)初めてだけど、最後じゃない」と言い、再訪日すると宣言した。帰国の際に、ヘリントンには日本のファンから似顔絵や手作りフィギュア、とんがりコーン(動画の中に「最強とんがりコーン」という空耳がある)等の大量のプレゼントが贈られ、「夢のような旅行だった」と話した。 2009年2月14日の訪日では、以下のことなどが周知された。 実測では首周り44cm、二の腕44cm、ふくらはぎ44cm、胸囲130cm、太もも72cmである。 今後の夢としてコカ・コーラのCM出演やK-1への参戦を語った。 好物はピザとマヨネーズ。 その後、2009年3月19日に行われた「第9回国際ニコニコ映画祭 in 沖縄」にも出演した。2009年7月14日、宣言していた訪日こそなかったものの、ヘリントン本人がニコニコ動画に自身のトレーニング風景や、訪日した際に日本のファンから貰ったプレゼント等を撮影した動画を投稿した。 2009年7月には「figma」シリーズの一つとしてアクションフィギュア化。ニコニコ市場直販専売商品にもかかわらず、予約開始からわずか3日間で5262件の予約数を記録した。後に、付属品の異なる「バースディVer.」「ハロウィンVer.」「クリスマス&ニューイヤーVer.」も発売。キャッチコピーは「よく動く。歪みねぇ」。 2009年8月16日、3度目の訪日を果たし、同日に行われたプレミアムイベントではK-1ファイターの長島☆自演乙☆雄一郎・DREAMの青木真也と生でレスリングを行った。 2011年12月12日、自身が投稿した動画「Happy Birth♂Day NicoNico!!」にて2012年4月28日と4月29日に開催予定の「ニコニコ超会議2012」に参加することが発表され、4度目の訪日となった。ニコニコの公式送迎車で、空港から宿泊先への送迎を生中継、「ビリーブートキャンプ」としてユーザーから隊員を公募し会場を巡るクルーズを行ったり、観客から無差別に3人選び(ブートキャンプ・クルーズ共に男性限定)ステージ上で公開スパンキングを行うなど、ファンサービスで超会議を盛り上げた。 2013年1月15日、ニコファーレで開催された「ニコニコ超会議2発表会 ~あと102日!超会議2のブース企画&超パIIゲスト発表!~」にて2013年4月27日と4月28日に開催予定の「ニコニコ超会議2」に参加することが発表された。これが生前最後の訪日となった。 また、ヘリントンと共演した俳優であるダニー・リー、ダンカン・ミルス、マーク・ウォルフ、ヴァン・ダークホームらにも話題が及んでいる。中でもヴァン・ダークホームは、日本で自身のビデオが話題になっていることをファンから知らされており、更に自身のホームページでそのことを取り上げたうえで好意的なコメントを残している。なお、ヘリントン以外はニコニコ動画の「レスリングシリーズ」タグが付けられている映像の空耳や容姿から付けられた日本名のような愛称(例としてダニー・リー→木吉カズヤ)で呼ばれることがほとんどである。
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