描かれた場所の比定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/19 02:24 UTC 版)
「甲州道中図屏風」の記事における「描かれた場所の比定」の解説
本屏風には江戸から甲州道中を経て甲府へ至り、富士川沿いに下り身延山を経て駿河国へ向かい、さらに東海道を経て江戸へ戻る道中の名所・旧跡が描かれており、おおむね富士山を中心に反時計回りの旅程となっている。 髙橋は屏風中の各絵について右隻最上段右側を1とし、左に向かって合番を付与して最下段左側を27、左隻も同様に最上段右側を28、最下段右側を48として場所の比定を行っている。 府中辺りから日野宿を望んだ図(付箋には「金毘羅山、高尾山、日野宿、立川、日野川、立川立切」) 稲荷社(付箋には「稲荷社」) 高尾山麓(付箋には「小仏峠、金比羅山、高尾山、河原宿、駒木野宿」) 駒木野関所(付箋には「本道、高尾道」) 高尾山頂(付箋には「上総道々、品川沖、日野川、江戸、駒木野宿、駒木野関、金比羅社、金毘羅山」) 小仏峠(付箋には「上総山々、小仏峠、品川沖、江戸、日野川」) 与瀬から吉野(現在の相模湖北岸、付箋には「寄瀬宿、数瀬ノ渡シ、橋沢ノ湯、赤坂之場、吉野宿」) 弁天滝か 金亀岩(小猿橋付近、付箋には「きゞ岩」) 一里塚 諏訪口留番所 黒野田付近か 座頭ころがし 一里塚か 上野原付近の桂川 鶴川の渡し 岩殿城跡(付箋には「桂川、井戸、池馬場、大手跡」) 大月橋 笹子峠(付箋には「笹子峠、七まかり」) 矢立の杉 笹子峠から甲府方面に下る辺(付箋には「地蔵尊」) 駒飼石 鶴瀬口留番所 大椚 濁池(付箋には「弁天社」) 石和宿辺(付箋には「本妙寺、八幡社、石和宿、笛吹川、時忠墓」) 高尾山頂(付箋には「金毘羅山」) 昇仙峡か 湯村(付箋には「湯島ノ湯、塩の池、塩硝蔵、かんな塚」) 昇仙峡近辺・甲府城下を望む図(付箋には「富士川、白山、荒川、甲府、裏富士、大善寺、古城) 題目塔 身延山久遠寺 懸腰寺(付箋には「問答石」) 鰍沢口留番所(付箋には「富士川」) 屏風岩(付箋には「富士川」) 早川・富士川合流地点の渡付近 不詳 波木井川(付箋には「身延波木井分かれ路、波木井村、身延山裏、波木井川、富士川」) 身延山(付箋には「身延川、身延惣門、一本橋」) 身延山 猿橋(「付箋には「猿橋ノ碑」) 題目塔 万沢口留番所 不詳 武田氏館跡から積翠寺方面を望む図(付箋には「古城、一ノ森、ニノ森、三ノ森」) 駿河方面から富士を望む図(付箋には「足高山、松の台、宝永山」) 岩淵河岸付近から富士を望む図(付箋には「岩淵渡シ、沼津沖、足高山、富士川、宝永山、真相寺、きじま」) 三島方面から富士を望む図 芦ノ湖畔の賽の河原から富士を望む図(付箋には「権現社華表、富士、湖水、さゐの河原」)
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