後継機構
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1995年(平成7年)発売のEK型シビック(愛称:ミラクル シビック)の1.5 Lモデル一部グレードに、ホンダ4輪車で初のCVTである「ホンダマルチマチック」が搭載された。また、1996年(平成8年)発売のインテグラSJや1997年(平成9年)発売の2代目ドマーニ(いすゞ自動車の5代目ジェミニを含む)の一部グレードにも「マルチマチック」というCVT(無段変速機)が搭載された。以後、小型車や軽自動車の主力トランスミッションとして使われている。国外向け車両ではCVT搭載のスクーターや全地形対応車にホンダマチックの名称が残されているが、名称以外に関連性はない(余談だが、国内向けのゴムベルト式CVT搭載スクーターではVマチックと称するほか、東南アジア向けでカブ系の車種に一時期採用されていたATモデルに搭載した内蔵式ギアボックスのギアの代わりのゴムベルト式CVTをCVマチックと称した)。 オートバイでは2008年(平成20年)に、ホンダ・DN-01にてエアラ以来のセミAT方式である「ヒューマン・フレンドリー・トランスミッション(英語版)」(HFT)が搭載されたが、内部構造は4輪車のホンダマチックとは異なり、1962年(昭和37年)発売のM80型ホンダ・ジュノオにてHRDとしても採用されたバダリーニ式油圧無段変速機であった。ホンダはHRDを元に更なる小型・高圧化したものを開発、「HFT」(Human-Friendly Transmission)と名づけ自社のモトクロッサー・RC250MAに採用し参戦2年目にあたる1991年にモトクロス全日本選手権でシリーズチャンピオンを獲得している。2001年にはATVと呼ばれる4輪の全地形対応車にて、「ホンダマチック」を商標として使う形でHFTをアメリカでの量産車に採用。さらに、世界初のロックアップ機構を備えて商標を「HFT」に変更した上で、2008年3月7日発売のDN-01に搭載した。2輪車でのHFTの採用はDN-01自体が車体コンセプトの中途半端さから販売台数が伸び悩み、翌2009年(平成21年)一杯で販売を終了した事もあり、2007年発表のホンダ・ワルキューレを元にしたコンセプトモデルであるEVO6コンセプト以外に採用が広がる事はなかった。ホンダは2010年(平成22年)以降はHFTに代わりデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用しており、同年のホンダ・VFR1200F DCTを皮切りに、オートバイの主力トランスミッションとして扱われている。
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