後継機種と派生機種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:47 UTC 版)
「System/360」の記事における「後継機種と派生機種」の解説
System/360は1971年にSystem/370シリーズに置き換えられ、360/20の後継としては IBM System/3 が用意された。当初の計画では劇的に進化したFSテクノロジーで置き換えるはずだったが、コストと時間がかかり過ぎ、1970年代中盤に計画が中止された。その後の互換システムとしては、IBM自身のIBM 3090(英語版)、System/390、zSeries、System zがある。 機械語レベルまたはアーキテクチャレベルで同一または互換といえるコンピュータとしては、アムダールの470ファミリ、日立製作所のメインフレーム、UNIVAC 9200/9300/9400シリーズ、イングリッシュ・エレクトリックの System 4、RCA Spectra 70(英語版) シリーズ(UNIVACに売却され UNIVAC 90/60 となった)などがある。また、ソビエト連邦もSystem/360互換機を製造していた(ES EVM)。 1975年に登場した IBM 5100 ポータブルコンピュータは、System/360のAPL.SVプログラミング言語をハードウェアエミュレータ経由で実行できるオプションを提供していた。これは、5100向けのAPL処理系開発が遅延したためにとったアプローチである。 放射線耐性を強化するなどの改造を加えた System/360 は System/4 Pi(英語版) アビオニクスコンピュータと呼ばれ、いくつかのジェット戦闘機やジェット爆撃機に使われた。完全32ビットのAP-101版の 4 Pi は二重化されたフォールトトレラントなスペースシャトルのコンピュータシステムに使われた。アメリカ連邦航空局 (FAA) はSystem/360を改造した特殊なクラスターを IBM 9020 と呼び、1970年から1990年代まで航空管制に使用していた。(9020用ソフトウェアはその後の新ハードウェア上でもエミュレーション機能上で使われている。)
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