後継・派生商品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 01:34 UTC 版)
「ブローニング・オート5」の記事における「後継・派生商品」の解説
ブローニング・アームズはオート5を製造する傍らで様々な半自動式散弾銃を開発し、市場に投入したが、オート5の完成度が余りにも高すぎた為にガス圧作動方式の開発では遅れを取り、日本製のゴールドの登場までは北米市場では苦戦を強いられる事となった。 ブローニング・ダブルオート(英語版) - 1955-1971年。オート5の設計を下敷きに、ショートリコイル方式の自動3連銃とした猟銃。機関部の左側に装填口がある事が特徴。総生産数約67,000挺。ヴァル・ブローニングによる開発であるが、その価格はオート5よりも高額であり販売数は伸び悩んだ。 ブローニング・B-2000 - 1973-1980年。ダブルオートの後継で、管状弾倉の先端にガスピストンを備えたガス圧利用方式を採用した自動4連銃。オート5のハンプバック・デザインを踏襲したブローニング初のガスオートであったが、総生産数は約115,000挺に留まり、商業的には失敗作であるとされた。 ブローニング・B-80 - 1981-1988年。B-2000の後継で、オート5のハンプバック・デザインを踏襲したガスオートであるが、その実態はベレッタ A302ガスオートのOEM供給品であったとも云われており、銃身についてはA302と完全な互換性があったという。 ブローニング・A-500 - 1987年-1993年。そこそこの成功を収めたものの、ベレッタの模倣と称されたB-80を置き換える目的でFNハースタルで新開発されたショートリコイル方式の半自動散弾銃。オート5の不便な点であったフリクション・リングを廃し、無調整で2 3/4インチ及び3インチマグナムまで使用できるという触れ込みで、B-80のみならずオート5の更新も狙った意欲作であったが、市場の評判は芳しくなく、1990年に「A-500をベースにガス圧作動方式とした」A-500Gが追加され、従来のショートリコイル方式モデルはA-500Rとして併売される迷走をした挙げ句、1993年に共に生産中止になるという顛末を辿り、「ブローニングのエドセル」と云われる程の大失敗となってしまった。 ブローニング・ゴールド - 1993年-現在。日本のミロクで開発され、一部はベルギーやポルトガルでも分担製造されたガスオート。自己洗浄機能と共に反動軽減機能をも備えた「アクティブ・バルブ」ガスピストンを備え、A-500シリーズの壊滅的な失敗で信頼を失っていた米国市場でも高い評価を得て、汚名返上を果たした。ブローニング・シルバー - 2006年-現在。ゴールドをベースに、機関部形状をセミ・ハンプバックとしたモデル。 ブローニング・マキシス - 2009年-現在。FNハースタルで開発されたガスオート。「パワードライブ・ガスシステム」と呼ばれる新型のガスピストンを採用し、反動の軽減と共に高速な作動を実現している。
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