引退から現役復帰、日本人男子初の4階級制覇
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「井岡一翔」の記事における「引退から現役復帰、日本人男子初の4階級制覇」の解説
2017年12月31日、井岡がTBSの番組「KYOKUGEN」で生中継された記者会見の中で、同月30日に日本ボクシングコミッションに引退届を受理されたことを明らかにし、「さらなる人生の目標を見つけたので4月の5度目の防衛戦の前に引退を決めました。次のステージに進むビジョンはできています」と電撃引退を表明した。 引退から約7ヶ月が経過した2018年7月20日、都内で会見を行い、トム・ローファーが率いる360プロモーションズと契約を結び、所属先がパチンコ製造メーカーのSANKYOになることを発表し、同年9月8日にカリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで開催される「SUPER FLY3」で現役復帰することを表明した。 2018年9月8日、カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムにてファン・フランシスコ・エストラーダVSフェリペ・オルクタの前座でWBC世界スーパーフライ級シルバー王者マックウィリアムズ・アローヨと対戦し、10回3-0(97-92×2、99-90)の判定勝ちを収め王座を獲得した。この試合は米国ではHBOのボクシング中継番組「ボクシングアフターダーク」で中継された。 2018年12月31日、マカオのウィン・パレスにて元3階級制覇王者ドニー・ニエテスとWBO世界スーパーフライ級王座決定戦を行い、12回判定負けで王座獲得に失敗した。 2019年3月27日、東京都内で会見し、国内復帰をするために日本ボクシングコミッション(JBC)に選手としてライセンスを申請しており、今後は「Reason大貴ジム」所属となることを発表した。 2019年6月19日、2年2か月ぶりの国内リング復帰戦となった幕張メッセ・イベントホールでのWBO世界スーパーフライ級1位のアストン・パリクテとニエテスの返上したWBO世界スーパーフライ級王座決定戦を行い、10回1分46秒TKO勝ちを収め、王座獲得と同時に日本人男子初の4階級制覇を達成した。なおこの試合はパリクテのプロモーターであるロイ・ジョーンズ・ジュニアが契約を結ぶストリーミング配信サービスのUFCファイトパスによりアメリカを始めとする、世界中で生配信された。 2019年12月31日、大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級1位の指名挑戦者であるジェイビエール・シントロンと対戦し、12回3-0(116-112×2、115-113)で判定勝ちを収め、初防衛に成功した。 2020年6月25日、オザキボクシングジムの元会長だった木谷卓也が会長を務める「Ambition GYM」に移籍すると発表した。ジムが無いため、当面はEBISUK'sBOXジム内に間借りする形でのジムを運営となる。 2020年、新型コロナウイルス流行の影響で全く試合を行えない状況となる中、漸く12月31日に丸1年ぶりとなる2度目の防衛戦を大田区総合体育館にて、WBO世界スーパーフライ級1位で元世界3階級制覇王者の田中恒成(畑中)と防衛戦を行った。世界最速16戦目での4階級制覇に挑んだ田中に対し、井岡が5回と6回にダウンを奪うと8回に右ストレートからの左フックで田中の膝が落ちたところでレフェリーが試合をストップ、8回1分35秒TKOで史上最高の日本人対決とも呼ばれた一戦を制し、2度目の防衛に成功した。この試合後、リングマガジンのパウンド・フォー・パウンドランキングで井岡は10位にランクインした。 2021年9月1日、大田区総合体育館で元IBF・WBOミニマム級統一王者でWBO世界スーパーフライ級2位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアを相手に防衛戦を行い、打ち合いの果てに12回3-0(116-112×3)で判定勝ちを収め、3度目の防衛に成功した。 2021年11月25日、記者会見を開き12月31日に大田区総合体育館でIBF世界スーパーフライ級王者ヘルウィン・アンカハスと2団体王座統一戦を行うと発表した。しかし12月3日、新型コロナウイルスの変異株オミクロン株急拡大で、政府が外国人の新規入国を禁止したことで、アンカハスが入国できなくなり、王座統一戦が白紙になったことがトラロックエンターテインメントから発表された。12月16日、代わりに福永亮次と対戦することが発表された。 2021年12月31日、大田区総合体育館でWBO同級6位の福永亮次を相手に防衛戦を行い、12回判定勝ちを収め、4度目の防衛に成功した。
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