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建部和歌夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 12:32 UTC 版)

 建部 和歌夫 八段
名前 建部 和歌夫
生年月日 (1909-07-25) 1909年7月25日
没年月日 (1974-09-04) 1974年9月4日(65歳没)
プロ入り年月日 1930年
引退年月日 1958年
出身地 東京府東京市(現:東京都港区[注 1]
所属 日本将棋連盟(関東)
日本将棋革新協会
→将棋大成会(関東)
→日本将棋連盟(関東)
師匠 土居市太郎名誉名人
弟子 小野修一
段位 八段
戦績
一般棋戦優勝回数 1回
順位戦最高クラス B級(通算5期:第2-6期)
B級1組(通算1期:第7期)
0
義兄:小泉雅信 八段
2022年2月21日現在
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建部 和歌夫(たけべ わかお、1909年7月25日[1] - 1974年9月4日[1])は、将棋棋士。八段。土居市太郎名誉名人門下[1]東京府東京市(現:東京都港区[注 1])出身[1]

経歴

1925年、土居市太郎名誉名人に入門。

1928年9月に創設された関東奨励会に参加していたと思われる。

1930年に四段昇段。

六段だった1936年、全日本選手権で優勝する。塚田正夫坂口允彦、建部は「昭和の三銃士」と呼ばれた。

戦後は満洲からの帰還が遅れたために第1期順位戦は不参加。

1947年の第2期順位戦からB級に参加。

1958年引退。

1974年9月4日、流動性悪性癌のため死去(享年65)[1]

人物

弟子に小野修一がいる。

河口俊彦によると、その棋風は「典型的な旦那芸で序盤中盤はきれいな手を指すが終盤の粘りが全くなく逆転負けが多かった」。

25歳・五段で小泉兼吉八段(後の小泉雅信八段)の妹と結婚し、建部は小泉の義弟にあたる[2]

昇段履歴

  • 1925年 - 入門[2]
  • 1930年 - 四段[2]
  • 1932年 - 五段
  • 1935年 - 六段
  • 1940年 - 七段
  • 1944年 - 八段[1]
  • 1958年 - 引退[1]
  • 1974年 - 死去[1]

主な成績

  • 全日本選手権優勝(1936年)

在籍クラス

順位戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[3]
名人 A級 B級 C級 0
1組 2組 1組 2組
1946 1 不参加
1947 2 B級17位(張出) 6-6
1948 3 B級予選2組 3-3
1949 4 B級(順位なし) 4-4
1950 5 B級(順位なし) 4-8
1951 6 B級(21位) 7-5
1952 7 B110 5-6
1953 8 B202 6-5
1954 9 B205 8-5
1955 10 B204 6-7
1956 11 B207 4-7
1957 12 B211▼ 5-8
1958 1958年 引退
順位戦の 枠表記 は挑戦者。
右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位
( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )

主な著書

  • 初学将棋読本(1939年、博文館)
  • 将棋の学び方(再版)(1950年、大阪屋號書店)
  • 新しい将棋手帖(1951年、大阪屋號書店)
  • しょうぎの勝ちかた(1956年、秋田書店)
  • 将棋入門(1967年1月、秋田書店)

脚注

注釈

  1. ^ a b 東京都は1943年設置。港区は1947年に芝区麻布区赤坂区が合併して成立。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 平成27年版 将棋年鑑 2015』618頁。 - google ブックス
  2. ^ a b c 将棋大成会出版部(日本将棋連盟)(編)、1948年『現代棋士名鑑:次の名人は誰?』将棋新聞社、15頁。 - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
  3. ^ 名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。

関連項目





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