左翼・社会主義とは? わかりやすく解説

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左翼・社会主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 09:58 UTC 版)

宮崎駿」の記事における「左翼・社会主義」の解説

学習院大学時代社会主義共産主義などの左翼運動知り大学過ごした4年間で少しずつ傾倒していったという。実際に高畑勲らと入社後激しい組活動行っている。宮崎理論理屈物事を語る事を嫌っており(本を読む事も本来は好きではないと語っている)、政治について経済学部出身ながら資本論などの理論書読んでいないと率直に述べている。宮崎は「社会主義っていうのは、そんなに難し問題じゃないんじゃないかと思いましたからね。希望ということんじゃないかって思いましたから」と述べている。ただし後年に「マルクス的な見方を完全にしなくなった訳ではない」とする趣旨発言や、「今はプロレタリアートがいない代わりに良い人と悪い人がいるって思ってるだけでね」と語るなど影響受けている事は認めている。 思想転向があったとする評価 その後左翼的思想保ち続けていたが、冷戦崩壊期の1989年起きた天安門事件および東欧革命大きな衝撃を受け、社会主義陣営歴史的敗北という現実前に思想的修正余儀なくされたとする向きもある。 思想転向はしていないという評価 しかしこうした「左翼から転向した」という言説については宮崎自身再三わたって否定する発言をしている。宮崎はもともと統制的・強権的ソ連型社会主義には懐疑的で、ソ連中国の「間違った社会主義」に対す批判以前ら行っており、「ソ連嫌いな国ですが、中国嫌いだし、アメリカも嫌いです。日本嫌いだけどね」と発言している。ニューヨーク近代美術館での会見中国毛沢東語録引用して若手アニメ作家向けて助言したこともあったが、後に「かつて毛沢東写真最初に見た時、なんて嫌な顔だろう、と思いました周囲が『大きな温かい人だ』と言うから、たまたま写り悪かったんだ、と思おうとしたけど、その勘を信じればよかった」と述べている。冷戦崩壊直前1990年11月にはソ連対峙するラトビア独立運動で「人民戦線」という用語が使用されている事に触れながら、「社会主義自由主義っていう形に、軍門に降ったなんて喜んでいる奴がいるけど。西ドイツ現状どうなんですか?西ベルリン健康的ななんですか?違いますよね」と述べている。天安門事件改革派学生達がアメリカのような国を目標にしていると語っている事についても「その理想の底の浅さ愕然としますよ」と厳しく批判した上でこうした冷戦末期情勢を「人間解放っていう問題よりも、みんな同じよう大量消費の生活をしたいんだっていうね」と述べている。『紅の豚』を制作した時には共産政権解体後起きたユーゴスラビア紛争触れ民主化による民族主義台頭絶望感覚えたという。そのユーゴスラビア付近舞台にした作品中で孤独に生きる主人公の姿と自分重なり、「俺は最後の赤になるぞって感じで、一人だけで飛んでる豚になっちゃった」と発言している。 宮崎は「左翼思想根源にあったものっていうのは、時代超えてもね、違う形をとっても同じだ思っています」と述べている。 2008年講演で、日本の子供がナショナリズムから解放されるべきことを提唱した一方で、「世界問題は多民族にある」とも述べている。

※この「左翼・社会主義」の解説は、「宮崎駿」の解説の一部です。
「左翼・社会主義」を含む「宮崎駿」の記事については、「宮崎駿」の概要を参照ください。

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