安秉直による検証調査とは? わかりやすく解説

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安秉直による検証調査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 09:24 UTC 版)

日本の慰安婦問題」の記事における「安秉直による検証調査」の解説

ソウル大学名誉教授安秉直を代表とする「挺身隊研究会」は韓国挺身隊問題対策協議会共同1992年7月から12月にかけて慰安婦名乗り出たうちの生存者55人中40人に聞き取り調査行なった一人あたり5、6回以上の長時間面接調査記録資料との確認スタッフ報告書3回上輪読、その後の再面談経てとめられた。調査結果半数以上が「意図的に事実歪曲していると感じられる」などの理由から脱落し最終的に証言集掲載できたのは19であった。この調査報告書では強制連行詐欺(主)を含めて大部分だとしているp26p27)。調査1993年2月韓国挺対協挺身隊研究会編『証言集1 強制連れて行かれ朝鮮人慰安婦たち』として刊行された。しかし安秉直は「歴史学的に検証堪え緻密な調査をすべきという私の考え運動の論理対立した」と挺対協との対立について回想し証言集発表してからは研究会離れたとしている。2006年、安は「強制動員されたという一部慰安婦経験者証言はあるが、韓日とも客観的資料一つもない」「無条件による強制によってそのようなことが起きたとは思えない」と述べ慰安婦は「自発的であったことを述べ現在の韓国における私娼窟における慰安婦をなくすための研究を行うべきであり、また共同調査行った韓国挺身隊問題対策協議会慰安婦のことを考えるより日本との喧嘩望んでいるだけであった非難している。 現代朝鮮研究者の西岡力安秉直調査による証言集掲載され19人のうち、官憲等による「強制連行」だったと証言する女性は4人だけであり、その4人のうちの2人語ったのは日本内地富山県釜山の「慰安所であった。しかしいずれも戦地ではなく現地には公娼にいた遊廓があったため、軍がわざわざ強制連行する必然性がなく、信ぴょう性がないとした残り二人金学順文玉珠であり、文玉珠当時2万6145円を貯金していた(当時の3万円は現在での約1億3606慰安婦であるが、高木弁護士作成した訴状ではビルマ慰安所連行されたと証言しているのに、安秉直教授らの調査ではビルマ前に満州連行されたと異な証言をしたが、訴状作成時点でなぜ満州へ連行陳述しなかったのか、その合理的理由不明であり、信ぴょう性にかけると西岡指摘している。また両名共、日本政府訴えた裁判訴状では元「キーセンであったと自ら認めていると西岡が『文藝春秋1992年4月号に発表した慰安婦問題とは何だったのか」(以下、西岡論文)で指摘したところ、西岡指摘後、金学順は「キーセン売られ中国に連れて行かれたのだけど、業者の人と北京食堂ご飯食べていたら日本軍人来て連行された」とそれまで証言変えた金学順1991年12月訴状作成時点では「養父に連れられて中国渡った」と証言していたのを、1992年7月からの安秉直教授らの調査では「北京日本軍人に暴力的に連行された」と証言変更しており、西岡は、裁判有利なことを訴状意図的に隠すとは思えず、こうした証言変化西岡論文での指摘受けて付け加えたものとみるのが自然であると主張したまた、信ぴょう性のある証言行った日本軍強制連行された朝鮮人慰安婦一人もいなくなるとしている。 吉見義明1997年研究者強制連行ケースとは認定していない文玉珠対し強制連行ではないと主張して研究上は意味をなさない主張した。しかし、文玉珠証言1993年韓国挺対協による調査においてはそのときの最も明白な強制連行証言であったそれ以前訴状には、騙されて掠われたことになっている[要出典]。

※この「安秉直による検証調査」の解説は、「日本の慰安婦問題」の解説の一部です。
「安秉直による検証調査」を含む「日本の慰安婦問題」の記事については、「日本の慰安婦問題」の概要を参照ください。

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