大野系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 05:41 UTC 版)
相浦桟橋便 佐世保駅前以遠 - 大野車庫前 - 本山 - 木宮町 - 相浦桟橋 平日14往復・土曜8往復・日曜6.5往復運転される。行先の相浦桟橋に向う場合、2~3倍の便数がある日野経由を利用するのが便利だが、この大野経由は主に中里・皆瀬地区の利用者を念頭に置いている。ほぼ1時間間隔で運転され、土日祝日の減便は、早朝便と夜間便の運休によって調整される。平日は相浦桟橋行きが黒髪地区・佐世保駅前発がほぼ半々で木風町発が1本混じる一方、相浦桟橋発は昼と最終のもみじが丘行を例外として佐世保駅前行に統一されている。休日は逆に相浦桟橋行が佐世保駅前発主体で相浦桟橋発が黒髪地区行き主体に切り替わる。毎時3本運転の松浦鉄道や西肥の幹線と完全に競合する。平戸・松浦・江迎方面が抜ける本山以遠でも西肥は佐々バスセンター・大崎町・実業高校便が40往復あり、圧倒的に押されている。 なお、させぼバス移管後は、相浦桟橋から大野を経由するルートは佐世保駅前行が大半で、黒髪行は平日朝の1便のみとなる。 小川内便 (黒髪 - )佐世保駅前 - 大野車庫前 - 十文野 - 小川内公民館前 平日2往復・土曜1.5往復・日曜1往復の閑散路線。国道から離れた山間部の利便性確保のために設定されている。麓の住宅地が途絶える坂の上分道バス停以遠は、バス停以外の乗降が可能なフリーバス区間となる。早朝の佐世保駅前発が黒髪行として折り返し、夕方に佐世保駅前発・佐世保駅前行が往復する。土曜は朝の折り返しが佐世保駅前止まりとなり、夕方便は復路を回送便とする。日曜祝日は早朝便のみとなる。西肥も同じ路線を運行しているが、平日午前1往復のみの運転にとどまり、土日祝日は運休するため、市バスが優勢。ただし、西肥は県道経由で終点小川内公民館前を通過する世知原便を平日7.5往復・休日6.5往復運行しており、小川内町内に限っては西肥の利便性が勝る。 商業高校便 松浦町以遠 - 大野 - 大野車庫前 - 吉岡団地 - 佐世保商業高校 矢峰 - 大野 - 大野車庫前 - 吉岡団地 - 佐世保商業高校 パールシーリゾート九十九島水族館 - 鹿子前入口 - 日野小学校前 - 長崎県立大学前 - 木宮町 - 中里 - バイパス本山 - 佐世保商業高校 赤崎団地 - おしの浦分道 - 西小島 - 日野峠 - 鹿子前入口 - 日野小学校前 - 長崎県立大学前 - 木宮町 - 中里 - バイパス本山 - 佐世保商業高校 平日は佐世保商業高校行22便・佐世保商業高校発20便、土曜は同13/12便、日祝9往復設定されている。佐世保商業高校行の半数は登校時間帯、佐世保商業高校発の半数は下校時間帯に集中して雁行しており、佐世保商業高校行は午前中に3時間ほどの空白時間がある。佐世保商業高校に限らず、大野地区には佐世保西・佐世保工業・西海学園の各高校が分散するため、通学輸送に特化している。登校ラッシュの最終便を務める矢峰発は、相浦循環とともに瀬戸越交差点を北上する稀有な路線である。国道から外れた赤崎団地発便は日祝のみ運休、新みなとターミナル前発便は全日運行となっている。天神地区の東浜・十郎原・教育隊前を始発とする便が多い一方で、登校便に黒髪地区からの直行がないのも特徴で、実際は黒髪発大岳台循環1本が佐世保商業高校に向かっている。佐世保商業高校発も天神地区への帰りが多く、佐世保駅前着が少なく黒髪地区まで届く。異色なのが相浦地区を通過する平日1往復で、登校便はパールシーリゾート九十九島水族館発で中里からバイパス本山を通って佐世保商業高校へ達し、下校便はバイパス本山から日野峠経由で佐世保駅前に戻る。バイパス本山を通るのはこの1往復だけとなっている。対する西肥は平日40往復・休日30往復前後の本数を確保し、登下校と関係ない昼間時間帯も毎時運転を確保しており、市バスに対して優勢である。天神地区を独占する市バスに対し、西肥は市バスエリア外の早岐地区以遠や手薄な黒髪地区に特化している。 天久保便 佐世保駅前以遠 - 大野 - 天久保 平日9往復・土日祝5.5往復設定されている。大野地区北部の山腹から世知原に抜ける山越えの県道沿いの住宅地をカバーする。後述のように、かつては旧市町境に近い知見寺までの路線があったが、撤退している。駅前発着は2.5便にとどまり、黒髪地区と結ばれているほか、平日朝と休日夕方に2本ずつの木風発が混じる。終点間近で上下分離の一方通行運転になるのがこの路線の特異な点である。あと1区間で終点となる新田溜池バス停から市道に入り、岩下洞穴入口バス停に立ち寄り、再び県道と合流する丁字路上の天久保バス停に到着する。天久保に転回場が設置できず、丁字路の路肩の導流帯上で待機するための措置。県道上で切り返しをせずに導流帯に入るようにする窮余の策だった。かつての知見寺便は知見寺バス停に転回場が設置されていたため、岩下洞穴入口に立ち寄らず県道を直進していた。西肥とは全区間で世知原便12往復と競合し、四条橋まで池野経由柚木行25往復が絡むため、西肥優勢である。 大野車庫前便 俵町以遠 - 大野 - 大野車庫前 矢峰のサブターミナルとして機能している大野車庫前の発着便。バス停表示・バス行先表示は「大野」と表示している一方、車内放送では「大野車庫前」とアナウンスする。大野バス停のさらに1区間北が大野車庫前バス停となる。平日47往復・土曜24往復・日祝19往復と、平日の高頻度運転に反して、休日は半減する。駅前発着は皆無で、黒髪・天神地区まで往復するほか、大岳台・天神・若葉・山祇の各循環で戻ってくる運用が多い。相浦循環や相浦・船越地区との直通も平日朝夕を中心に行われるほか、山手循環経由で俵町から合流してくる便も1本ある。 桜木町便 佐世保駅前以遠 - 春日町 - 桜木岩下 平日桜木行き13便・桜木発15便、土日祝日9往復設定されている。バス行先表示は「桜木」と表示している一方、車内放送では「桜木岩下」とアナウンスされる。毎時1本前後の運転間隔で、シンプルに市中心部と桜木地区を結ぶため、矢峰・大野方面との直行はなく、平日朝の山祇循環1本が桜木発大野着であるのみ。また、相浦・船越方面や山手循環との直結もない。佐世保駅前発着の比率は半分を切り、大岳台循環を含む黒髪地区・天神地区に加えて木風町発着の便が多い。また、若葉循環を抜けて平日2便・休日3便が桜木岩下行となり、このうち平日始発の佐世保駅前発を除く4便が弓張岳下山から若葉循環を経て桜木岩下に至るという複雑なルートをたどる。
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