大衆文化における隠者とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 大衆文化における隠者の意味・解説 

大衆文化における隠者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 08:59 UTC 版)

隠者」の記事における「大衆文化における隠者」の解説

中世騎士道物語では、遍歴騎士冒険の中でしばしば隠者遭遇する隠者はしばし年老いた賢者で、騎士忠告与える。特に聖杯求めている騎士はきっと後悔する失敗から学び出会い、あるいは夢見たものの意義をそれらによって説明する邪悪な魔法使い時に隠者の姿をとり、自分荒野住んでいることを説明し主人公間違った防衛手段をとるよう仕向けるエドマンド・スペンサーの『妖精の女王』では、両方隠者の例が見られる騎士冒険中に善い隠者とも会うし、隠者の姿をとった魔法使いアーチメイゴーとも出会う。こういった隠者禁欲主義的理由からヴェジタリアンであることがあり、トマス・マロリー『アーサー王の死』でもそうである。: 「そしてガウェインエクター卿は災難(事故)が待っているかのように沈鬱様子出発し急峻なにたどり着くまでは馬に乗って行き、そこからは馬を繋いで徒歩隠者の庵へ向かった。そして彼らは山道を登って行くと、粗末な家と、教会隣接した中庭見えてきて、そこで隠者ナシエンが(野菜)を収穫しており、彼は長い間肉を食べずにその野菜ばかりを口にしているのであった。」 菜食主義慣習文学中にとどまらず実際中世隠者の間にも存在した隠者御伽噺提供者といったキャラクター類型伴って現れることがあり、ルーマニア御伽噺『Făt-Frumos with the Golden Hair』にみられるジョン・レンボーンはあるアルバムとアルバム・タイトル曲に『隠者』(英:The Hermit)と名付けている。そのアルバムジャケットにはタロットのものと同様の隠者描かれている。 フリードリヒ・ニーチェその影響力の強い作品ツァラトゥストラはこう言った』の中で、隠者ツァラトゥストラ(名はゾロアスター教予言者ザラスシュトラ因む)というキャラクター生み出しているが、このキャラクター隠遁の身であったのに他の人間の前で自身の哲学称揚するために姿を現すのである。 かつて、貴族隠者自分領土内に、例えフォリーに住まわせた。隠者飲食物骸骨、本、砂時計与えられた。こういった「装飾用の」隠者中には使用人と話をすることなくラテン語語句繰り返すけだった者もいた。その多くはひげを伸ばし爪を切らなかった。装飾用の隠者のいた著名な場所にはペインストーンやホークストーン・パーク(英語版)がある。 『スター・ウォーズ』では、ベン・ケノービは視聴者に対して最初年老いた隠者として紹介されるが、周囲登場人物のほとんどにはしばしば非常に危険で狂った魔法使いみなされる物語の後半には、彼は政治的理由流浪始めたが、彼は若いころ戦士僧だったために、それが彼にとって精神修養にもなったことと、彼の本当の名前がオビ・ワンであったことが明かされるもう一人ジェダイ戦士ヨーダ最初隠者または魔法使いとして描かれていた。 『13日の金曜日シリーズのキャラクタージェイソン・ボーヒーズは少年時代溺れ死んだ信じられていた。しかし、後に変わって彼は生存していて隠者としてすごしている-後に自分母の死目撃してからは殺意持った怒りに入るためだけに(シリーズ第一作設定)-ということがわかる。 有名な漫画アニメ『ドラゴンボール』では、武術の達人武天老師が、シリーズ通して他の登場人物頻繁に彼の住む島の自宅訪れ、さらに同居する者もいるにも拘らず、しばしば亀仙人(英:Turtle Hermit)と呼ばれるモンティ・パイソンは、二人隠者最初にだらだらくだらないお喋りをして人生過ごしても無駄」ということ認めるがすぐに思い直して退廃し普通に町で噂話が行われているのと同様に隣人たる別の隠者自分たちの棲み処の噂話興じるという寸劇行った。これは次のパンチラインで終わる: 「少なくとも人に会う方が隠者でいるよりいいね」 – 「おおそうだね一般人と交わろう。」

※この「大衆文化における隠者」の解説は、「隠者」の解説の一部です。
「大衆文化における隠者」を含む「隠者」の記事については、「隠者」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「大衆文化における隠者」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

大衆文化における隠者のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大衆文化における隠者のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの隠者 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS