大同電力社長就任とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 大同電力社長就任の意味・解説 

大同電力社長就任

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 13:47 UTC 版)

増田次郎」の記事における「大同電力社長就任」の解説

1928年昭和3年6月福澤桃介から健康が優れず引退したいので自分の後を継いでもらえないかと依頼され大同電力2代目社長に就任することとなった6月9日付で福澤大同電力社長辞任。そして増田26日後任社長に就任した増田社長昇格同時に村瀬末一太田光凞副社長昇格している。社長就任について増田後年自叙伝にて、「大同電力事業は全く福澤さんの天稟の才にあるもの」でそれに従って働きえすれば良かったのであり、自分と交代するのは「金と真鍮替えたようなものだろう」、と書いている。同年9月大同肥料においても福澤後任社長に就いた大同電力社長就任前後1926年から1929年にかけて営業最盛期迎えていたが、翌1930年昭和5年以降世界恐慌の影響波及して収入減退し配当率年率10パーセントから順次引き下げざるを得なくなった。その渦中1931年昭和6年11月減配役員改選重なったことで副社長村瀬末一排斥騒動が起こる。村瀬福澤腹心で、増田将来的社長の座を譲る意向であったというが、太田光凞取締役寺田甚与茂らが村瀬専横非難してその排斥図ったため、増田副社長制の廃止余儀なくされた。同年12月村瀬太田両名副社長から外れる。これで一旦副社長常務とも不在となるが、のちに藤波収永松利熊常務となっている。 不況による収入減が続く中、1931年12月の金輸出が再禁止機に急激な円安進行すると、大同電力では外債の利払費・償還費が急騰して多額為替差損抱えることになり、深刻な経営難陥った1933年昭和8年上期には膨大な為替差損押され無配転落する経営再建のため同社1933年11月会社更生計画発表し1934年下期まで4期2年無配続けて財務整理傾注した増田後年自叙伝にて、大同電力苦境について「前途暗雲低迷、どうなることかと生きた心地もなかった」と述べ業績の回復については「決して私の微力の致すところではない。福沢初代社長余光と、先輩後押し従業員諸君一致協力と、世間様同情があったればこそである」と述べている。 経営不振最中にあった1933年大同電力では財務整理一環として社長増田傍系会社代表者兼任させてその統制整理努めるという方針立てた同年5月、まず梼原水力電気社長に就任6月大阪電力社長に復帰したほか、大同電力副社長更迭され村瀬末一席を譲っていた昭和電力社長に復帰し村瀬副社長となる)、木曽発電社長に就いた三井鉱山との合弁会社神岡水電では三井鉱山関係者長く会長務めたが、1938年昭和13年3月になって増田会長就任している。 他の電力会社共同設立した発電会社でも社長職を歴任した関西電力会社4社(大同電力のほか日本電力宇治川電気京都電灯)による共同出資1931年7月火力発電会社関西共同火力発電設立されると、まずは取締役就任出資4社の代表者1年ずつ輪番社長務めると取り決められたことから、増田2度わたって社長となった木曽川今渡発電所建設目的東邦電力1935年昭和10年7月設立した愛岐水力でも東邦電力社長松永安左エ門1年ごとに交替社長務めた大同電力関連以外では、1936年昭和11年2月15日中瀬鉱業と天美鉱業合併し発足した日本精鉱社長に就任した前身のうち天美鉱業増田社長務めていた会社にあたる。日本精鉱では中瀬鉱山兵庫県)の開発取り組み増田はこれを電気事業に次ぐ自身終生事業として社業育成努め意向であったという。

※この「大同電力社長就任」の解説は、「増田次郎」の解説の一部です。
「大同電力社長就任」を含む「増田次郎」の記事については、「増田次郎」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「大同電力社長就任」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大同電力社長就任」の関連用語

大同電力社長就任のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大同電力社長就任のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの増田次郎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS