国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数の意味・解説 

国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 02:39 UTC 版)

日本標準時」の記事における「国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数」の解説

1983年昭和58年4月東京天文台GPS衛星を利用した時刻比較方式定常運用開始されたことにより、東京天文台原子時計欧米原子時計一億分の一秒の精度時計比較が可能となった。これによって、ロランC電波東京天文台時計比較しているアジア諸国原子時計も、1983年昭和58年後半から欧米並の精度となり国際原子時決定寄与できることになった。なお、これまでは、極東地域ロランC電波欧米機関では遠すぎて精度よく受信することができないため、欧米原子時計アジア諸国原子時計とは精度のよい時計比較ができず(典型的な精度比較で、欧米内で 0.05 マイクロ秒であるのに対しアジア欧米の間では、0.2 マイクロ秒)、東京天文台原子時計パリ国際報時局BIH、現IERS)が決めていた国際原子時形成する平均母集団参加できていなかった。 1984年昭和59年1月中央標準時協定世界時 (UTC) に9時間加えた進めた)もの(厳密に言えば法律に従って東京天文台現示している中央標準時は、東京天文台作られる協定世界時区別して UTC(TAO) と書かれる)に9時間加えたもの)であるといわれる。この背景には、前年から始まったGPS衛星を利用した時刻比較方式により、東京天文台原子時計国際原子時決定寄与できるようになったことがある2月電波研究所でも、汎地球測位システム (GPS) 衛星L1バンド (1575.42 MHz)、C/Aコード利用した時刻比較受信機開発受信開始。これにより、今まで欧米か独立していた日本原子時計結合され初め国際原子時決定寄与することとなる。これらのデータは、国際報時局BIH、現IERS)へ送り始める。また、セシウムビーム一次周波数標準器Cs1 (RRL) の確度評価値を年1-2不定期に送り国際原子時較正寄与開始1988年昭和63年1月1日国際報時局 (BIH) が国際地球回転観測事業IERS現 国地球回転基準系事業)に改組され、国際原子時協定世界時などの原子時計周波数関連する業務が、国際度量衡局移管される。 地球回転観測は、原子時計精度かけ離れた写真天頂筒 (PZT) から、電波レーザー使った高精度の距離観測VLBI月・人衛星レーザーなど)に移行することになる。 4月8日郵政省組織令に改正により、郵政省電波研究所 (RRL) が郵政省通信総合研究所 (CRL) と名称変更する7月1日国立学校設置法施行令改正により、東京大学附置される研究施設東京天文台 (TAO) が、大学共同利用機関国立天文台 (NAOJ) に改組される。 1992年平成4年5月20日新たに計量法全面改訂され、国の機関時間計量単位としての秒を現示する定めなくなった時間計量単位現示に関する指定がない状態が継続する2003年平成15年4月1日国の機関による時間計量単位としての秒の現示に代わって、時間(秒)の逆数表される周波数について経済産業大臣特定標準器として、国際標準国際原子時協定世界時)と比較され確度評価され周波数標準器(原子時計)を指定することになる。特定標準器には通信総合研究所 (CRL) と産業技術総合研究所計量標準総合センター (NMIJ) の周波数標準器が指定された。これにより、時間周波数計量単位国家標準特定標準器)とトレーサビリティ確立できるうになる

※この「国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数」の解説は、「日本標準時」の解説の一部です。
「国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数」を含む「日本標準時」の記事については、「日本標準時」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国際標準と結ばれた時刻、時間、周波数のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本標準時 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS