国家体制・思想(リメイクアニメ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 07:58 UTC 版)
「白色彗星帝国」の記事における「国家体制・思想(リメイクアニメ)」の解説
大帝ズォーダーを頂点とした国家で、蛮勇で宇宙に名を轟かせているとされている。 『星巡る方舟』での設定 『さらば』『ヤマト2』とは大きく趣の異なる国家にされている。中世的要素(大都督や丞相といった役職や後述の軍服など、古代の東洋の要素が特に見られる)が入っており、野蛮で粗暴な戦闘民族となっている。この大胆な変更は、旧シリーズにおける敵国が総じてステレオタイプな軍事国家だったことを鑑みて、異なる星で歴史を刻んできたなら文化も異なるだろうという考えから、第二次世界大戦時の国家の要素が盛り込まれたガミラスとの差別化のために行われた。 劇中で登場するのは一部隊であるグタバ遠征軍のみのため、国家としての全体像は語られないが、キャラクターの解説文などにおいて「諸侯」「直参の戦士」等の単語が存在するなど、封建制の要素が見られる。 戦いに従事する者は「兵士」ではなく「戦士」と呼称。戦いとなれば戦士は男女問わず皆殺しにする思想を示す一方で、無断で戦列を離れた指揮官を罵倒し、「大義は無くなった」と語るなど、自分たちが戦士であることに一定の誇りも見せている。 科学者や技術者だけは捕虜とし、帝国に従属する「科学奴隷」として生かしている。技術を欲する理由は劇中で「国体保持と覇道完遂のため」と述べられている。 なお、ガミラス語やイスカンダル語などとは異なる独自の言語「ガトランティス語」も設定されている。『星巡る方舟』では、作中において日本語訳されたその言葉遣いや言い回しは文語調に近いかなり中世的で古風なものとなっており、ワープを「空間跳躍」と称するなど、漢語表現が多く含まれる。一部の固有名詞に関しては他言語のそれをそのまま用いるようで、『星巡る方舟』劇中ではガミラスを「ガミロン」、地球を「テロン」、ヤマトを「ヤマッテ」とガミラス語の発音と同様に呼んでいる。 『2202』での設定 服装などデザイン面では『星巡る方舟』の要素を受け継いでいる一方で、役職名などは普通になっている。大帝の意思を実現するための集団として描かれており、おおよそ一般的な「国」としては描かれていない。 民族性に関しても、粗暴だが情緒豊かな『星巡る方舟』の面々とは正反対の、あまり感情を表に出さない(むしろ感情を悪と捉える)無機質なものになっている。 戦闘時は戦闘員のみならず非戦闘員までも皆殺しにするが、殺戮に愉悦を覚えているわけではなく、降伏という概念を持たず、戦いには勝利か死かの二択しか存在しないため、単純に敵の殲滅を機械的にやっているだけである。そして、そういった思想は後述する民族の出自によるものと設定されている。 「科学奴隷」の設定は継続している。他民族に技術を委ねている理由は、劇中で「破壊することはできても生み出すことはできない種族だから」と推測されている。 異星人の遺体を「蘇生体」と呼ばれるものとして蘇らせる技術も有している。ズォーダーと知覚を共有する無自覚なスパイとして利用し、場合によっては敵地で自爆もさせるといった行いもしている。 なお、ガトランティス語は「セリフから受け取る印象が変わる」という理由で他の異星言語ともども廃止されている。
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