問題の解明と謝罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 17:40 UTC 版)
「TBSビデオ問題」の記事における「問題の解明と謝罪」の解説
1996年(平成8年)3月23日に「早川メモ」の全容が明らかとなり、TBSがインタビュービデオを見せたことは否定できなくなる。翌24日に武市が見せた事実を認めたため、3月25日にTBSの磯崎洋三社長が坂本のインタビュービデオをオウムの早川たちに見せたことを認める内容の緊急記者会見を行う。同時に、武市の懲戒解雇処分を発表。3月28日にTBS前常務の大川は衆議院法務委員会で、19日の発言とは異なる内容を述べて陳謝した。 三月十九日、当法務委員会の場で私どもの社内調査の結果を御報告申し上げましたが、その後、新たな事実が判明いたしました。TBS社員がオウム真理教の幹部三人に、坂本弁護士のインタビューテープを見せていたのであります。前回、当委員会に御報告した内容は誤りということであります。まことに申しわけございません。訂正させていただくとともに、おわび申し上げます。 — 大川参考人、衆 - 法務委員会 4月2日・3日に磯崎らが衆議院逓信委員会に参考人招致された。 4月30日、TBSは坂本のインタビューテープ問題についての社内調査概要などを発表。19時から19時20分まで磯崎社長の出演による特別番組「視聴者の皆様へ」、19時20分から22時53分まで杉尾秀哉、柴田秀一、池田裕行の司会進行による社内検証番組「ビデオ問題検証特番『証言・坂本弁護士テープ問題から6年半』」を放映。同日付で郵政省に最終報告書を提出し、多良の懲戒解雇と磯崎社長ら三役の辞任を発表し、翌5月1日より磯崎の後任として砂原幸雄が新社長に就任した。 5月20日に23時50分から5分間の特別番組「視聴者の皆様へ」で砂原社長より経過報告と今後の対策および謝罪放送を行い、不祥事による自粛措置として5月24日までの5日間、午前0時以降の深夜放送を取りやめた。5月24日にTBSは横浜法律事務所に公開質問状に対する再回答書提出。3月19日の回答書を全面的に撤回し、坂本インタビュービデオを見せたことを認めるとともに、坂本弁護士一家の遺族と横浜法律事務所などに陳謝した。 5月30日に衆議院逓信委員会で砂原は「スーパーワイド」の終了、情報系番組の見直しを言及し、翌5月31日に問題の発端となった『3時にあいましょう』の後継番組『スーパーワイド』と『フレッシュ!』の放送を終了、その後『モーニングEye』の放送も同年9月末をもって終了し、社会情報局も廃止されてワイドショーの番組制作から撤退。2005年の『きょう発プラス!』開始までワイドショーと謳った番組は制作されなかった。なお、当時社会情報局制作だった『サンデーモーニング』や『ブロードキャスター』など、一部の番組は報道局に制作が引き継がれている。 12月18日にTBS「放送のこれからを考える会」(座長・堀田力弁護士)が、報道現場における「個の確立」を求める提言を行った。
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