問題の試合と告発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 15:19 UTC 版)
「オリンピック・マルセイユの八百長スキャンダル」の記事における「問題の試合と告発」の解説
1993年5月20日の木曜日、残留争いを演じていたUSヴァランシエンヌ=アンザンは、第37節でリーグ首位のマルセイユをスタッド・ナンジュルセルに迎えた。この試合に勝利するとマルセイユの優勝が事実上確定し、その後のUEFAチャンピオンズリーグ決勝に集中して臨めるため、対戦相手が下位に低迷するクラブではあったがマルセイユにとっては重要な試合だった。試合は1-0でアウェーのマルセイユが勝利してリーグ優勝を決定付けた。ヴァランシエンヌとマルセイユの試合で笛を吹いたジャン=マリー・ヴェニエル主審は、ホームチームが受動的であると感じていたことを後に語っている。 ヴァランシエンヌ対マルセイユ戦翌日の5月21日、ヴァランシエンヌのジャック・グラスマンが記者会見でマルセイユの八百長行為を告発し、試合前にマルセイユのジャン=ジャック・エイドゥリから電話を受け、UEFAチャンピオンズリーグ決勝を控えたマルセイユの選手達に怪我をさせないよう手加減することとマルセイユの勝利に有利に働くようプレーすることを要請されたと明らかにした。グラスマンはエイドゥリの要請を拒否してボロ・プリモラツ監督に相談し、公の場での告発を決意。ヴァランシエンヌのチームメイトであるホルヘ・ブルチャガとクリストフ・ロベールにもグラスマン同様に電話で八百長の要請を受け、グラスマンとは異なり要請を受諾していたことも明らかにした。なお、この記者会見では物的証拠は一切示されず、供述証拠のみによる告発だった。
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