問題の鍵 Key Item (1968)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 03:51 UTC 版)
「木星買います」の記事における「問題の鍵 Key Item (1968)」の解説
1人の男がマルティヴァックの中枢部から出てきた。彼は機械を点検するために入ったのだが、故障の原因はつかめなかった。6チームの技術者が3日かけてもわからないのだ。マルティヴァックがときどき、答えを出さないことがあったので、何百万個もの部品を点検しているのである。答えなかった質問を分析してみても、故障との関連性は考えられない。その男は、機械が複雑になったので、人間の脳と同じくらいの理解力を持ったからではないかと考えた。彼はテープ入力ではなく、口頭による入力を試してみることにした。初めは問題を言ってから「すぐに返事をしてくれ」と言ったが、マルティヴァックからの答えはなかった。次には問題を言ってから「返事をしてくれ」の次に「ませんか(英語ではプリーズ)」という「鍵の言葉」を付け加えた。するとマルティヴァックは嬉しそうな音を立てて動き出した。
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