問題を抱えたバージョンのブラウザの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:53 UTC 版)
「推奨ブラウザ」の記事における「問題を抱えたバージョンのブラウザの例」の解説
Windows版のInternet Explorer 5.x以前(サポート終了。Internet Explorer 5.01 for Windows 2000を除く。ただし2010年7月13日でWindows 2000自体のサポートが終了) Netscape日本語版を含む全般(日本法人の撤退後、数年間更新されず最新の7.1で脆弱性が100個以上放置されているとの指摘あり2008年2月1日をもって開発サポート停止となることが発表された。日本語公式ページでもサポート終了がアナウンスされた) Android標準ブラウザ Android4.3以前 (サポート終了) Mac版のInternet Explorer全般(サポート終了) Mozilla Firefox 3.6.x 以前(1.0.x、1.5.x、2.x、3.0.x、3.5.x、3.6.xとそれぞれセキュリティフィックスの提供が終了している。なお、4.0以降では高速リリースサイクルに移行している。) Mozilla Suite全般(セキュリティフィックスが終了) バージョンの古いウェブブラウザではSecure Sockets Layer(SSL)による暗号化通信時に必要となるルート証明書の期限が切れている場合もあるので、電子商取引やインターネットバンキングなどのように通信の暗号化を必要とするようなウェブサイトでは特に注意が必要となる。 問題を解決するためにはウェブサイトの運営者が問題のあるウェブブラウザ(あるいは問題のあるバージョン)を推奨ブラウザから外して、他のウェブブラウザへの乗換を推奨することが必要となる。ただしセキュリティホールはどのブラウザも抱えている問題であり、セキュリティホールの有無だけを推奨ブラウザ決定の判断材料とすることは無意味である。 推奨ブラウザ決定には既知のセキュリティホール数や影響度の大小、対応手段としての修正プログラム提供が継続しているか(=メーカーによるサポートが継続しているか)脆弱性数と修正対応済み数の比率、脆弱性発見から修正プログラム提供までの平均時間の長短などが判断材料として必要になる。 このような観点から考えると、特定バージョンに対するメーカーのサポートが終了した場合には推奨バージョンをサポートのある上位バージョンに変更するのが望ましいということになる。なおブラウザのバージョンアップは仕様変更の理由などから完全な上位互換となっていないことがあるため、実際の推奨ブラウザ更新には上記のような判断材料による検証以外にもブラウザでの動作検証が必要となる。 同様に、他のブラウザを推奨ブラウザに追加する場合にもそれらの検証が必要となる。このように推奨ブラウザの更新には、運営者・閲覧者双方とも手間がかかることについて留意する必要がある。 ウェブサイト運営者ができる工夫としてはバナー画像によるリンクを入れ替える、最新版へのバージョンアップを促す、別のウェブブラウザへの乗換を促す、などがある。またウェブブラウザの開発元が自動アップデート機能(や自動バージョンチェック機能)をウェブブラウザやOSに持たせることも増えているため、自動アップデート機能の存在を推奨ブラウザと共に告知することなども有効である。
※この「問題を抱えたバージョンのブラウザの例」の解説は、「推奨ブラウザ」の解説の一部です。
「問題を抱えたバージョンのブラウザの例」を含む「推奨ブラウザ」の記事については、「推奨ブラウザ」の概要を参照ください。
- 問題を抱えたバージョンのブラウザの例のページへのリンク